恨みなく裏切られることもなく花鳥風月と共に生きる倖
うっかりMiss10首歌
十分に注意したはず気のゆるみ「千慮の一失」水の泡になる
「九仞の功を一簣に欠く」と言うとおりある日魔が差し一生不作
「蟻の穴から堤も崩れる」ということを知らねば後の祭となる
「上手の手から水が漏れる」こともあり「うっかりミス」は度々起きる
予期しないことはしばしば起きるなり「油断大敵」気を引き締めて
人の為働くのはいいけれど肝心要の「医者の不養生」
大方は「不慮の事故」とは言いながら注意万全怠りしこと
考慮思慮「おもんぱかる」という漢字「深謀遠慮」最も大事
自分だけ例外だという訳に行かぬ逃れられない生死の運命
人の為す業には絶対ありませぬ許し許され相身互いに
3月20日誕生日の花と花言葉歌句
(拙句) 雨晴れていざ春彼岸参りかな 雅舟
【花】スミレ(スミレ科) 【花言葉】 誠実 真実の愛
【短歌】花の名をいく度となく問われます先生老いてスミレ花咲く 鳥海昭子
野原や道端でも見られる身近な花です。そのスミレを指さ
して、尊敬する先生が何度も何度も名前をたずねるのです。
スミレを見ると、年老いることの悲しさを思います。
【季語】 菫
【俳句】 すみれ野に罪あるごとく来て二人 鈴木真砂女
少年に菫の咲ける秘密の場所 鷹羽 狩行
すみれ束解くや光陰こぼれ落つ 鍵和田柚子
【万葉歌】 春の野にすみれ摘みにと来しわれそ野をなつかしみ一夜寝にける
【三行詩】 春の野に出かけ菫摘み
野をなつかしんで一夜
夢見たものは何だろう
【3月20日 誕生日の有名人】
イプセン(1828) 高橋由一(1828) 梅原 猛(1925)
西行伝説~讃岐香川県~
歌聖西行は讃岐香川県へ慰霊の旅に来ている。その事実以上に伝説が多い。日本で一番多い讃岐西行伝説を訪ねて「随筆無帽」に連載、県外にも足を伸ばした。全国にはまだまだ西行伝説は残されているが、本書だけでも西行伝説のパターンは示されている。全国には類似する伝説が多くある。
西行は、崇徳上皇供養と善通寺参拝のために、四国は讃岐に渡っている。仁安2年(1167)秋だった。『山家集』にはその時詠まれた歌が数多く残されている。また、上田秋成によって『雨月物語 白峯』に怪奇小説に仕立てられている。ここでは、その実像を追うのではなく、民間信仰における西行の存在がどのように位置づけされているかを探ってみたい。
その伝承事項を次のように三分類したい。
(1)伝説・説話的なもの(文献的に史実として立証できないもの)
善通寺伝説(善通寺市水茎の丘)月夜に芋掘りに来た西行を咎めると歌を返して許された。「月見よと芋が子どもの寝入りしを起こしに来たが何か苦しき」
綾上西蓮問答伝説
西行「そこに居るのは童じゃないかわらびを採って手を焼くな」
童「そこに居るのは西行さんじゃないかひのきの笠で頭焼くな」
西行は難行苦行したけれど萩のはねくそこれが初めて
(2)伝承のものがあるもの(歌は付加、具体的物語がないもの)
雨乞歌(観音寺市豊浜町和田)伊予方面に修行の途、ここを過ぎし際に
西行法師の物語かよ 聞くにつけては 情けをばかけよ かけされ おかけやれ
腰掛石(綾南町滝宮)崇徳帝御製 菅公御詠 西行法師詠 三首併刻されている。
自ら岩にせかれて諸人にもの思はする綾川の水 西行法師
屋島裏参道七合目 宿りしてここに仮寝の畳石月は今宵の主なりけり
善通寺水茎の岡 直島の波にゆられて行く舟の行方も知らずなりにけるかも
引田伝説 あら鷹のしたも引田の浦なれば沖へにかかる白鳥の松
(3)古典作品で伝奇小説的に作品化されているもの
雨月物語 『白峯』(坂出市五色台)崇徳上皇怨霊と西行法師の鬼気迫る対面