2011-08-28から1日間の記事一覧

短冊66

66 上客迄翔つらねて立かへり 宗国

短冊65

65 身にまさる紙子の灘の世捨庵 黒田氏北塊

短冊64

64 ・ふけうき世のちりを・たてきてしねし一夜の庵のひかしを

世界遺産余録

『2007世界遺産年報』 2006年新登録の世界遺産は18件。本書では、そのうち2件が特集されている。 ジェノヴァは海運共和国時代の栄華の香り漂わす大邸宅の建築美で登録される。コロンブスの生誕地としても知られるイタリア北西部の港町。イタリア…

軍国主義に反対だった戦後宰相

『熱血「ワンマン」宰相 吉田茂』老川 芳明 時が経っても、歴史に残る昭和の宰相として、筆頭に挙げられるであろう「吉田茂」…ビジュアル偉人伝シリーズ第一回配本になっている。戦後日本を建て直した、あの時代を知らない者でも、語り草には、熱血「ワンマ…

朗読する楽しさ

『朗読日和』長谷 由子 まず、朗読の魅力が書かれている。文学作品の場合、黙読してしているときには気づかなかった臨場感を体感できる。登場人物の喜びや哀しみが我がことのように感じられる。また、朗読は想像力、イマジネーションの世界を大切にする。た…

有名人の書斎

『センセイの書斎』内澤 旬子 31人のプライベートの書斎がイラストと文章で紹介されていて興味がわく。 養老孟司…東西の解剖学の古典、標本と図鑑にあふれた書斎。 金田一春彦(故人)…琵琶のあるコトバのメロディーが聞こえてきそうな書斎。 荻野アンナ……

幸せを呼ぶ夢の言葉

『美人の日本語』山下景子 美しい言葉をメールマガジンにして発行することを思いつく。「センスを磨き、幸せを呼ぶー夢の言葉ー」1年分日録ふうに366語を選び解説を施している。 ○花筏…散る桜残る桜も散る桜(良寛) ○遣らずの雨…留客雨とも。天を見方に…

僕は小説を一番多く読んでいる

『小説の終焉』川西 政明 「僕は小説が好きだ。日本で小説を一番多く読んでいる一人だと思う」と自負(豪語)する文芸評論家だけある。日本近代小説の終末宣言をだれが一体できるだろうか。「私の終焉」「家の終焉」「性の終焉」「神の終焉」というように近…

神社と神話の話

『日本の神々と神道』三橋 健 巻頭見開きのカラー写真に三輪山を載せている。三輪山は神霊の鎮まる神名備山である。麓にはわが国最古の神社、大神神社が鎮座している。 本書の構成は、(1)神社参拝の作法と心得、 (2)神社の意味と神道の歩み、(3)ま…

家持の叔母

『坂上郎女 人と作品』中西進編 (大伴)坂上郎女は万葉女流歌人で最も多く84首の歌が載せられている。1位・大伴家、2位・柿本人麿に次いで3位である。その数にもかかわらず、知名度は低い。著者は万葉の歌は女歌から始まり、女歌に終わるという考えを…

水を飲みどんどん歩く

『病気にならない人は知っている』トルドー 本書は、〈徹底〉した「自然療法」の推奨と、〈徹底〉した科学文明批判(薬=毒)である。 「薬を飲めば飲むほどあなたは病気になる。なぜなら医薬品は毒だからだ」という極論に立つ。また、市販の食品に含まれる…

狸話の効用

『伊予の狸話』玉井 葵 伊予の国が狸伝説のメッカであることは広く知られている。その波及は私の住む讃岐にも通じている。ここに紹介されているのに似た伝説が伝えられているので、よけいに本書に興味が感じられた。どこからが作り話で、どこらあたりが本当…

万葉歌に隠された意味

『本当は怖ろしい万葉集』小林 惠子 『万葉集』編纂者が密かに語ろうとしている政治裏面史を解明しようとするのが、本書の意図するところである。「短歌に、多くの歴史的事実と、無数の人々の哀歓がこめられている」と言う梅原猛の意見と一致するところでも…

8月28日誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

8月28日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)純情は山深く咲く彼我ともに 雅舟 8月28日 【花】 ヤマハハコ(キク科) 【花言葉】 純情 【短歌】 此処に居るここにいますとヤマハハコつつましく呼ぶごとくに咲けり 鳥海昭子 …