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大槻文彦『言海』今日の天声人語に

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准看国語の小論文

看護師に個性が必要か、准看学生に単作文を書かせる。 ヒントはここにある。

後藤芝山の漢詩(井下香泉書)

江戸中期の高松藩儒者「後藤芝山」の漢詩を、故井下香泉氏の墨書したもの。

一生間違えて書いてきた漢字

小学校の時、間違えて覚えた漢字は、一生間違えたまま使うものだ。 目立つ、大きな間違いならば、誰かに指摘されるだろうが、軽微な場合、 見逃され、死ぬまでそのまま使われる。恥ずかしながら、その二三の例を 示しておこう。 「倦怠」の「倦」は常用漢字…

白川学による魅力の解明

『成り立ちで知る漢字のおもしろ世界』伊東 信夫 漢字のもともとの姿を知るには、白川静博士の『字統』『字通』に拠るのがいいだろう。「白川文字学」と言われる漢字の成り立ちの学問的説明である。 たとえば「名」の字の説明は、多くの辞書に、次のように書…

悪文への免疫

『悪文』中村明 名文を書こうとは思わないが、悪文を書きたくない。消極的ではあっても、その方が分かり易いし「為になる」だろう。他の人はどうか分からないが、自分自身が陥り易いように思う、そのいくつかを本文から抜き出しておく。 (例1)内面的なも…

漢字に置き換える面白さ

『片仮名語和改辞典』新井聡 外来語のカタカナ語は日本語(漢字)に置き換えにくい。それをこの辞典ではすべて置き換えている。これまで馴染んでいて、使われないだけのものもある。中国語表記にあるようなものもある。大多数は著者の創出・勘案したもののよ…

琴弾八幡宮・観音寺の燈籠いろいろ

庶民的「常夜灯」が嵩じると、寺社の風格ある「燈籠」ですね。 「燈明(お光)」をあげる風習は今はすたれてしまったかのようですが、それらの習俗信仰的文化遺産は大切にしたいものです。 琴弾八幡宮一の鳥居傍らの常夜灯 琴弾八幡宮本殿前の青銅燈籠 (旧)四…

島比呂志「燈明」詩碑

「燈明」抄 島比呂志 楠の老木の下の 荒神さんには フクロウが啼いていて 怖かった ロウソクとマッチを握りしめて 薄暮の道を必死に走ったものだった おじいさんは いま あの荒神さんの楠の下蔭の闇がかもした 途方もなく深い神秘について考えている 闇には…

常夜灯

古来、地域の夜の灯は「夜灯」(ヤットハン)によった。 路傍に建て、道しるべ(金毘羅参り等)、旅人の便利のための「常夜灯」と、神社・小宮等の入口に建てた信仰としての「献灯」と大きく二つに分かれる。 道しるべとしての「常夜灯」 信仰としての「献灯」「…

ヤットハン(常夜灯)

常夜灯とは一晩中つけておく明かりのこと。転じて街道沿いなどに設置されている建造物。 夜道の安全のため、街道沿いに設置されている常夜灯は、現在で言う街灯の役目を果たしており、街道の道しるべとして設置されているものが多い。昔はろうそくや菜種油…

人生意気に感ず (魏徴「述懐」より)

「述懐」 魏徴 【中原還逐鹿 中原還た鹿を逐ふ】 投筆事戎軒 筆を投じて戎軒を事とす 縦横計不就 縦横の計就らざるも 慷慨志猶存 慷慨の志猶ほ存す 杖策謁天子 策に杖りて天子に謁し 驅馬出関門 馬を駆りて関門を出づ 請纓繋南粤 纓を請ひて南粤を繋ぎ 憑軾…

なかなか読めない玉垣句碑

琴弾八幡宮の芭蕉の早苗塚前に玉垣があって、天保時代の俳句が彫り込まれている。 30句ある中で、大体読めたのは、次の3句にすぎない。 夜あらしや枝移りしてほととぎす 藤村音九郎(今是) 豊浜・和田浜の名門 まだおくのあるやどすぐ苔清水 庄司良助(月…

『源平盛衰記』に出ている琴造宮

源平屋島合戦の裏話 「義経の騙し」 『源平盛衰記』(絵巻四十三)に出てくる「琴造宮」は、琴弾八幡宮(観音寺市)と思われる。 源氏の郎等である伊勢三郎義盛が、平家方の伝内(田口)左衛門と行き合うことになる。 義経の策略に従って伊勢義盛は、伝内の父が降…

讃岐守の著名人

讃岐守であった人には、以下のような著名人がいた。 菅原道真…仁和2年(886)1月16日赴任(42歳) ちなみに、大宰府左遷は晩年の57歳。 道真は京から離れ地方へ下ることを嘆いている。後世の説でもこの人事を左遷とする見方が多い。道真が讃岐守に任命された理…

植田松

【菅原道真お手植えの松】 菅公さんはかつて「讃岐守」であった。琴弾八幡宮司の日儀とは 親交があり、観音寺へゆく時、植田で休憩し、ここに松を植えたと伝えられている。890年頃のこと である。

郷土文学と万葉集

〔郷土文学 〕 ここで言う「郷土」とは、観音寺市、または西讃、さらには香川県内という範囲である。また、「文学」とは「古来伝承されている古典詩歌作品、文学碑が中心になる。 〈観音寺市内〉 俳跡【一夜庵】…俳祖【山崎宗鑑】終焉の地、興昌寺境内 ①一夜…

文化財保護強調週間

11月1日から7日までの1週間は「文化財保護強調週間」である。この期間中には、都道府県や市町村の教育委員会を中心に、文化財に親しむことを目的とした文化財の公開や史跡めぐり、芸能発表会などの様々な行事が開催される。 文化財は国民共有の貴重な…

多賀城・万葉祭りの風景二 ~家持のつどい・講演会

一際味のある犬飼先生講演会