#俳句、川柳

向日葵に令和の虻が飛び来たる

令和の虻よ你好々

合歓咲き初める

芭蕉庵前に花合歓咲き初むる 雅舟(今芭蕉)

旅人と我が名呼ばれん

旅人と我が名呼ばれむ初しぐれ 芭蕉 剣持屋敷芭蕉庵

父の夏

昭和21年5月 満洲より父の遺骨帰ってきたとき 母子四人泣き崩れし

父知らぬ令和光

豹紋蝶

豹紋蝶 逃げる寸前 撮らえたり 雅舟

夏白花

宙吊りの楠夏葉

宙吊りの楠の一葉の揺れるまま 雅澄

暑き日を海に入れたり

水田投影

平成に変わらぬ令和水田風景

落梅令和

タンポポ穂綿

令和カンナ

親友松尾君展墓

イトトンボ

見つけたり 消え入りそうな 糸蜻蛉

早苗塚

早苗とる手もとや昔しのぶ摺 はせを

夏水仙

令和の夏六月

オリーブの今年の花に去年の実

オリーブの今年の花に去年の実

この紅花何の命の返り咲き

この紅花何の命の返り咲き

令しき 紅白調和 令和風

祝いに来し蜂

古義軒に祝いの蜂の飛び来たる 雅人

紫陽花・遍路

咲き初めし紫陽花寺の夏遍路 雅子

お遍路も銭形砂絵見下ろせり

枇杷熟れて

枇杷熟れて満洲娘嫁ぎ来し 雅人

艶麗令和の夏花句

今朝の放吟駄句の紙碑

覗き見しないで

浮気しないでと言われたあの日あの娘 覗き見をしないで 私だけ見ていてください

空中キス

空中キス 歌句詠まぬ人遁れ来て 雅舟

風光る令和の花月秋桜

風光る令和の花月 秋桜 雅澄

野道の花蝶