剣持歌集

令花薔薇今天艶紅生日とや

薔薇の木に薔薇の花咲く なにごとの不思議ならねど

無常の風

心深き人の住まいでしたのに みやびなるひとすみたる日はかなた 令和の風のむなし廃屋 古義庵

あなたは去って 皐月風

うた人の あなたは去って 今令和 皐月の風が ただ吹くばかり 雅人

花に蝶

花に蝶 我が家に大陸娘来し 古義庵

驕り歌10首

驕り歌10首 某議員あなただけではありませぬ心の驕り誰にもある原罪 普段には辛抱してます慢心が人に巣食っているエゴイズム 謙虚過ぎるほどに生きてもまだ足りぬ自分に甘い人の愚かさ 許すという甘美を知らぬその時は盲目の愛ただそれだけか 反省すればそ…

愚かな国々10首

愚かな国人10首 核兵器搭載可能のロケットの成否報ずる愚か人の世 核戦争可能の今は累卵の危さにある憐れ人の世 貧困の飢餓に喘げる国人あり豊満放漫愚昧政治家 巨大国と言えど心の貧困の愚劣な為政者いかんともなし難し 核の傘下に胡坐をかいている憐れ大和…

母の日のプレゼント

これでもCarnation? 白赤の時代終わりて カラフルな Carnationです 花令和

令和の歌10首

令和の歌10首 平成と間違うこともなくなりぬ一月前に予告がありて 新元号意外性ある令和なれば印象深く胸に刻まれ 令しと言う訓読みを工夫せし考案者なる中西先生 改めて佳き元号と思い直す怜悧な響き意味も深重 もし永和なれば平凡令和なる非凡な名号佳し…

花姫に囲まれて

◎ 石女も石竹も佳し 令姫に囲まれ生きて 令和と心中 雅人

白つつじ花びら流る

白つつじ花びら散りてゆっくりと川面に浮かび流れゆくなり 雅子

母につながる姫浜の風景

💛夜目遠目傘の内なる姫浜の女はすべて母につなかせる💛

令和の旭日に咲く花たちよ

目の前の令和の旭日花々は何思ふらん唯に耀く 古義軒

樹上で子育て「アオサギ」

樹上では青鷺子育てして居れど特攻死せし若者は還らず 古義軒

令和の人は昭和を想はむ

國のため散華せし日本の若者よ 令和の人は昭和を想はむ 剣持雅澄

春風に花のたよりをはごぶ蝶

なぜにあなたの便りだけ来ぬ

美(うるは)しきもの

花よりも令しきもの 如何にせん

令和の光り「楓若葉」

道端に楓若葉の萌え出でてこれぞ令和の光と思へり 古義軒

葉書の木「たらよう」

葉の裏に文字書きつけばしばらくは残る「たらよう」葉書の木なり 雅子

一才藤の花房

我が園の一才藤は五十才 年経て令和の元年飾る 剣持雅澄

赤芽柏の瑞々しい若葉

ふと見つけし赤芽柏の瑞々し その葉脈に見惚れていたり 雅人

約束の女の花園に紛れ込む

麗しき令和の花園に紛れ込み 辺りに人はいないか見回す 雅子

大地の子未だ来たらず

大地の子未だ来たらず紅艶の花くれないの褪せんするに 雅翁

何げなく生きて

大方の親しき人は異郷にあり 現し世は唯独り生くべし 何げなく生きるべしとは この花の色と形が教えてくれる

連翹(レンギョウ)の島

連翹のひとすじ道はかなしかり 心の底は鬱勃として 散策すれば連翹あるを見つけたり 我が憶ひ出は令和につながる 小豆島噎せ返る如く憶ひ出あり 帰らぬ昔もてあましをり 今日逢ひし人は懐かしその人の 名と類似して哀しかり

天空の鳥居+父母ヶ浜 10首

天空の鳥居+父母ヶ浜 10首 天空の鳥居に登る坂道ではからずも会うかつての教え子に 平成の元年卒の教え子はその子がすでに二十歳になって 万葉の歌を色紙に書きくれしその教え子に再会せしそ坂道 教え子に会う喜びを羨ましそうに「急に背筋が伸びた」と…

「令和」根源短歌五首

学歴妄想10首

学歴妄想10首 人間で最も大切なのは何ですかエリートコース歩むことですか 人間性没却したる高学歴ひけらかす者まだまだいますね 実質よりレッテル大事売れること儲けることを第一にする人 優クラに入っていい大学に入れるを願う憐れなる親子 大学の格差はそ…

令子嬢甦る挽歌

元号となりて令子嬢甦る 平成末年旅立ちし友 雅澄

散る花を惜しむ鶯

散る花を惜しむ鶯渡来姫 雅人

「令和」とはなんぼのものじゃ

「令和」とは なんぼのものじゃ 欲心「零」(0)にして 「和」合のことだよ