剣持歌集

令和の放言歌10首

令和の放言歌10歌首 決まりたる「令和」の世俗にもの申すまずは自分の襟糺すため 子や孫のない人の前で我が子孫おまけにひ孫を自慢する人 世の中には全く話にならない人が居る他人の心知らない人が 長生きしても必ずしも幸せならずやも子や孫に先立たれし人…

願はくは後ろ姿の美しい人に

後ろ姿の美しく

令嬢和風

♡ 幸せになって下さい 見も知らぬ「令」嬢「和」風 春は爛漫 ♡

敬愛する人ほど

敬愛する人ほど早く死ぬ 連翹咲けばなぜかそう思う 雅子

萌え出づるもの

萌え出づるもの美しと魅入りたり 生死の境越えたる我は 雅人

非在の故郷10首

非在の故郷 10首歌 現在の此処に安住せず何処かに理想の地求めることいかんせむ 人生は旅なり而して旅に旅を重ねし人は西行芭蕉 八百年四百年のインターバル旅の歌人俳人しきりに思ふ もう一期四百年を遡れば太宰府の旅人を思ひ居るなり 満洲に第二の故郷作…

カラシナ蔓延る沢

昔には目立たなかった芥子菜(カラシナ)は今どの沢にも菜の花のごとく

野の花蝶

春自然そのものの中に真意あり 人のなすわざ偽り潜む 雅人

夕鳥の飛ぶ姿に魅入られて

夕鳥の飛びゆく姿に魅入られて深き悲しみ忘れて居たり 古義庵

厳しく現世を超克して未来に躍進したい【結節点】

💛 厳しく現世を超克して未来に躍進したい【結節点】 明日の新元号発表を期待 💛

新年号に次代への期待を託して

新年号に次代への期待を託して歌う

公園の桜に新元号夢想

躑躅明りに新元号夢想む

公園の躑躅明りに新年号思ひ巡らす平成末年 古義軒

平成末年祈り歌

平成末年新元号祈り歌

こころおもむくままに

孤燕(はぐれつばめ)帰りくる日の近くして心騒ぎの流る春雲 雅人

紙歌碑「新元号」

予見預言できぬ愚かさ疎かさ言葉感覚麻痺せし私 古義軒

新時代前日

新時代迎える前のときめきの心抑える春の曙 古義軒 「迎える」は「抑える」心ありてこそ

いつまでもあると思った

孝行をしたい時にはない親よ いつまでもあると思った愚かなわたし

自由の歌10首

自由の歌10首 贅沢と言われるけれど俗世を離れて気ままなる旅したい そう言えばあなたもいつかそんなことこぼしたことがありましたねえ お遍路のような苦行難行をする気にあらず自由なる旅 どちらかと言えば西行芭蕉など風流風雅の旅がしたいのだ 観光旅行…

虫ならずとも蠱惑的

植物の蠱惑的なる花芯とは虫寄せ花粉運ばせるため 植物の摂理を思う虫たちに花粉運ばせるそひかな企み

相性のいい人と10首

相性に関する10首歌 相性が悪く逃げ居る二人なのに神は意地悪またかち合わせ 相性がよくてまた会うはずなのに先に逝ってしまった親友 相性など言うゆとりなき人生の角々にある無粋な出会い 相性のよしあしなどは言う勿れそれを超越し得て人間 お愛想笑い出来…

小学三年生春の句

伊吹島へ遺族慰霊

瀬戸内の伊吹の島へ慰霊にゆく観音寺遺族彼岸参りに

蕗の薹、山桜系の屋敷

惜春譜10首

惜春譜10首 風となり君を訪はんかさてはまた矢車草のみ吹きて過ぎんか 脆弱の世を射るごとくフェニックスは鋭き葉先虚空に曝す 自らの言葉磨いてゆく中に新しき生拓かれてゆく 三倍の動詞人生送らんと心はいつも青春の中 来ぬ人を待つその時も花は散る西行遠…

人も鳥のように月を抱いて生きよ。

人よ愚かな自己主張を止めて野鳥に見倣え

鵯(ひよどり)と春月

夕空に月と群鳥見つけたり この風景を届ける奇遇 五百羽の鵯集い夕月に今宵塒に赴かむとす 雅子

彼岸10 首

彼岸10 首 夫婦の名併刻の墓碑多くして人は命を後世に継ぐ 妻併記するはあれども夫併記する墓碑などは見たことはなし 短命の墓碑銘多し長生きをしてすみませんと思ひて巡る 夭折の墓碑銘多しその時の親の心を遠く想ひみる いい人は早く死ぬとは言はれたり我…

彼岸供花

他所さまは墓地に豪華な供花されて貧相な我が墓恥ずかしいかな

鳥世界、空中バトル

空中バトルなんのその 生きるのも容易ではない鳥世界