筆海帳解読2
294 しすしすし明方の月一夜庵 大先達泰範清
293 御句はあれとも春日みじかし一夜庵 若水子寸木
292 鹿そ住世を雲辺寺一夜庵 渕上軒南石
291 琴弾山 斯鳥の童山巍々乎たりけり今も又 羈風軒
290 風のみや色新しき一夜庵 八才福女
289 すむまゝに月や友なふ一夜庵 八才女乃・
288 子規・をせになけ一夜庵 十一才・女
287 月にすむあはき・の一夜庵 十才・女
286 窓の雪や世々の灯一夜庵 八才女みを
285 前に窓曝白し一夜庵 八才女伽留
284 俳諧に他力焼栗に花一夜庵 西條・・氏志林
283 花や昔し終日なつかしむ一夜庵 同 主家
282 骨桶の輪かへ時なりけり春一夜庵 ・・重信
281 ふりにけり幾世の霜の一夜庵 十才・女
280 末代や有明の浜に残す月 与刀次西条一舟
279 寄て見る月に月より一夜庵 西条姫田氏土治
278 花や山七宝荘厳の・・ 西条矢野氏心計
277 されば・花の・・菩提・・・一夜庵 西条矢野氏・・
276 夢や月猶あまりある一夜庵 西条 世外法師
275 花に三人の客あり人に一よのいほりあり 升海
274 気色さと屏風浦の夕千鳥 高橋氏政金
273 :下の客も宗薫傳よしふゝきよの 真性
272 一夜かぎりう花の俳諧せんとう歌 木・
271 ・・へ花の跡・とふ琴弾山 高橋氏勝行
270 月に曰 定ことあり下の客人 高橋氏政芳
269 大雪の暮にはいかに上の客 高橋氏左心
268 火うち灘の光の間そと露の庵 高橋氏岸竹
267 心の月山際よりやぬけて底 高橋氏如竿
266 ・・や帰流をしかしと一夜庵 高橋氏素巌
265 かくの・・荷ひきしてに稲つみやま ・・松山重松氏及風