筆海帳解読2
264 とそみえし祈葉羅うさす火うち灘 ・・松山鶯谷唱見
263 覚ゆらん一帆の雁塩の山 与州松山水原
262 ほとゝぎす娑婆のたいきのとものため 丁軒
261 松煙やたばこの寝覚火うち灘 大和国吉野上市・・遥山
260 琴引山まで はなされて琴を枕の山路かな 大和国吉野郡上市之住 安実
259 月をもてなし俳会したし一夜庵 大和国吉順郡上市之住広橋次良兵衛政周
258 一夜桔梗つれるかためよ涼の庵 小座頭金治
257 月の夕せんしちや詠塩の山 桜影
256 雲やある人影結仰月一夜庵 月柳軒西和
255 花を見し目本成けり塩の山 梶氏・世
254 塩山に聞す都やことの月 奥山氏水月
253 柳陰後御茶や流家一夜庵 多幼氏一水
252 一夜の福魚むかしはおりはぬ夏の月 萩田氏山河
251 一夜庵聲や残る目歌枕ばかり 松本軒山水
250 下の客と云事なかれ泊月 片雲
249 い・提也殊勝木きれ死夜月庵 西口氏西酔
248 蛍の火愚人も・てなり一夜庵 永野氏遠水
247 一夜庵 稲井氏一楽
246 月の一夜庵 九才 少女
245 行雁の御舟にやひうち灘 一・氏一・
244 蝉の声耳に知たり伯牙山 高橋氏友水
243 ねて聞や琴引山の郭公 西河氏野泉
242 題一夜庵 戯書・下戒 無事客来希 拂跡宗鑑子 何人論是非 未知水
241 埋れ木の花さきにけり一夜庵 貞房
240 一と夜さを秋の要や庵の月 ・・
239 一夜庵 山僧悩意黄梅雨 獨挑寒燈一夜庵 蜀魂無声飛可去 不知入定乱心・ 吉安氏 宗成
238 花ハもとへ時雨菊枕の一夜庵 応義
237 有明の月は残れ自筆の海 吉労
236 ・にいるや鴨寒うして火うち灘 十才 万師
235 その相見みれは月こそ一夜庵 吉次