ちと用ありてあの世へ


     宗鑑はどちへと人の問ふあらばちと用ありてあの世へと言へ

  俳祖・山崎宗鑑の辞世の歌と語り伝えられている。
  風狂と反骨に生きた宗鑑らしいすっとぼけた味にあふれている。
  暗い諦観や悟りじみた辞世が多い中で、諧謔に満ちて明るい歌に仕立てられている。

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 『古今夷曲集』ノ詞書には、背にできた腫物の「瘍」で死んだとある。 用事の「用」に掛けている。

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