すべての始まり【あ】

 五輪塔は、下から
方形=地輪(ちりん)
円形=水輪(すいりん)
三角形(または笠形、屋根形)=火輪(かりん)
半月形=風輪(ふうりん)
宝珠形=空輪(くうりん)
 古代インドにおいて宇宙の構成要素・元素と考えられた五大を象徴する。これらは密教の思想、特に空海(著作『即身成仏儀』等)や覚鑁(著作『五輪九字明秘密釈』等)の影響が強い。これが、「地」「水」「火」「風」「空」のことであり、それぞれの部位に下から「地(ア a)、水(ヴァ va)、火(ラ ra)、風(カ ha)、空(キャ kha)」の梵字による種子を刻むことが多く、種子は密教真言でもあるので下から読む。宗派によって、天台宗日蓮宗では上から「妙・法・蓮・華・経」の五字が、浄土宗・浄土真宗では上から「南・無・阿弥・陀・仏」の文字が、禅宗では下から「地・水・火・風・空」の漢字五文字が刻まれる場合もある。f:id:gashuu:20200520221619j:plain

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               【あ】