外面如菩薩、内心如夜叉(10首)

見るからに菩薩のごとく内心は夜叉のごとくに悪鬼住む人

着飾って化粧に凝っている人の心汚れの見え隠れして

素顔こそ最高なるに厚化粧に憂き身をやつす憐れなる女

目を大きく見せる暇あれば心の目研ぎ澄ます営なせよと思う

自ずから発散をする人柄のゆかしさこの世の花とぞおもう

内面を見られぬように通行人のように過ぎ去る人でいいのに

内面をコロナのごとく浸潤しいつの間にやら夜叉となる人

錯覚と憶測ですめばよかりしに攻め込めば皆夜叉王君臨

恋という美しき誤解逸早く気が付けば人道誤らず

屁理屈に走らず心しなやかに生きたしと思う女菩薩の如

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