絞首刑

この墓碑の最後に

 ⋯⋯南方方面にて転戦終戦後戦犯として英國軍法会議に於て絞首刑の判決を受け昭和二十一年七月十一日英領チャンギーに於て身の潔白を叫び祖国の繁栄と家族の多幸を祈りつつ従容として死に就く嗚呼何ぞ其の死の壮なる 時年三十六歳

 

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 墓碑に彫り込むからには、肉親の身の潔白を信じ、濡れ衣を着せられてのことと思うからでしょう。講談社刊『世紀の遺書』にも掲載されています。