疑いの心を持てば切りがない相手の過去は問わない関係
我が事を忘れて相手問い詰める一途になること絶対ならず
お互いに揺るぎたるぎがほしいのに執念く迫るおぞましき人
禍福とは糾う縄の如しとか人羨まず我を信じて
短慮浅慮身を儚んで命断つ人に会いたい会って話したい
会えずいることも頼もし楼閣を空中に描く独りの至福
あの人もこの人も皆いい人であったと思い直して生きる
突き詰める問い詰めることせずにいるその曖昧さに日の射す不思議
ほんのりと光が見えて暗黒と絶望の生笑顔で終えむ
来るはずのない幸せが音立てて十三夜月更けてゆく道