雪の思い出(10首歌)

雪だるま雪合戦の思い出は腕白小僧の僕たちの村

小雪ふる幼いころの思い出に浸ることあり遥かな歳月

雪中の亡父の写真が遺りたり北満零下三十度の開拓地

家出して大山に宿を求めしに自殺予定者と断られけり

津軽には何種類の雪降るのだろ細雪など言わないのかも

雪国の駒子に会うため島村になりすましたる文学青年

マルメロが落ちてた雪の泥濘を詠みしは津軽高木恭造なる人

俳句とは雪穴かまくらに似て狭い中に楽しみが

ここしばらく大雪が日本を席捲す被害勿れと祈るばかりぞ

Romanticなどと言えない雪害はそこに住む人の敵対物か

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