沈丁花はまだ蕾(松任谷由実「春よ、来い」に寄せて)

春さればまづ【さきくさ】の幸くあらば後にも逢はむな恋ひそ我妹 (万葉集)   この【さきくさ)は沈丁花とも言われる。

 

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春よ、来い
淡き光立つ 俄雨
いとし面影の沈丁花(じんちょうげ)
【溢るる涙の蕾】から
ひとつ ひとつ香り始める
それは それは 空を越えて
やがて やがて 迎えに来る
春よ 遠き春よ 瞼閉じればそこに
愛をくれし君の なつかしき声がする