2022-02-19 『万葉集』雪中の梅花 角朝臣廣辨ひろべが雪のうちの梅の歌一首 1641 沫雪に降らえて咲ける梅の花君がり遣らばよそへてむかも 安倍朝臣奥道おきみちが雪の歌一首 1642 たな霧ぎらひ雪も降らぬか梅の花咲かぬが代しろにそへてだに見む 三野連石守いそもりが梅の歌一首 1644 引き攀よぢて折らば散るべみ梅の花袖に扱入こきれつ染しまば染むとも 忌部首黒麻呂が雪の歌一首 1647 梅の花枝にか散ると見るまでに風に乱れて雪ぞ降り来る 1651 沫雪のこのごろ継ぎてかく降らば梅の初花散りか過ぎなむ