「雨~雨」10首歌

雨宿りするほどもない雨露にかかり野を行き山を行くかな

白峰に菊花の契り秋成の雨月物語味わい深し

頭中将と女話題 雨夜の品定め一味二味

雨乞いをしても降らない旱魃の悲劇は今もどこそこにあり

小雨降る中をかまわず駆け回る八十五歳文学青年

小ぬか雨 情緒纏綿 共感す親友あればそれで倖せ

涙雨その一滴も我にかからず無情の雨のかかるのみにて

好雨 喜雨 慈雨まであれど一方に命を奪う豪雨も控える

初時雨初の字を我時雨哉(芭蕉)心を染めて君初対面(雅舟)

雨冠の下に口口口三つ並べ下に龍と書くウガミ神社あり