雨宿りするほどもない雨露にかかり野を行き山を行くかな
白峰に菊花の契り秋成の雨月物語味わい深し
頭中将と女話題 雨夜の品定め一味二味
雨乞いをしても降らない旱魃の悲劇は今もどこそこにあり
小雨降る中をかまわず駆け回る八十五歳文学青年
小ぬか雨 情緒纏綿 共感す親友あればそれで倖せ
涙雨その一滴も我にかからず無情の雨のかかるのみにて
好雨 喜雨 慈雨まであれど一方に命を奪う豪雨も控える
初時雨初の字を我時雨哉(芭蕉)心を染めて君初対面(雅舟)
雨冠の下に口口口三つ並べ下に龍と書くウガミ神社あり