【短歌】 それとなく優しく人をひきとめて南斜面の真紅のツバキ 鳥海昭子
日当たりのよい南斜面の方から真紅のツバキが咲き始め
ました。樹齢四百年の木の花の見事さに、思わず立ち止
まって眺めてしまいました。
【季語】椿
【俳句】 ゆらぎ見ゆ百の椿が三百に 高浜 虚子
赤い椿白い椿と落ちにけり 河東 碧梧桐
しばらくは乙女椿を家人とす 丸岡 忍
【三行詩】 春の木 椿の花はまだ早い
冬の木 柊の花はもう過ぎたけれど
待ち望む季節も人も 気取らず優美に
冬の木 柊の花はもう過ぎたけれど
待ち望む季節も人も 気取らず優美に
【万葉歌】あしひきの八峯の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君