侵略戦争と自衛戦争の線引きは必ずしも明確でない。自国の防衛のためには、他国国家(主権国家)の領土を侵略すると言う。領土紛争に見られるように、どこまでがどこの国の領土か明確でない例が多く、複数の人種・民族が同居する中国、ヨーロッパ、中東、アフリカなどの大陸では特にこの傾向が顕著に見られる。現在のロシアと欧米諸国の対立抗争も対岸の火事としては見過ごせない。ただ、錯綜する問題に愚見を述べるつもりはない。専守国際紛争を解決するための武力の行使を永久に放棄するとうたっている日本国憲法。新解釈も求められるところではあっても、それまで専守防衛を国是とする日本の国際貢献のあり方が注目されるところである。