日本の過ち、露西亜の過ち

昭和20年8月9日 ソ連の対日参戦(日ソ不可侵条約を破棄)

 8月8日午後11時、ソビエト連邦による宣戦布告文は、モロトフ外相から在モスクワ日本大使佐藤尚武に読み上げの上、手交された。佐藤はモロトフ外相の許可を得て、宣戦布告文を公電したが、それを受理したモスクワ中央電信局は、日本に送信しなかった。8月9日午前0時をもって戦闘を開始し(ソ連対日参戦)、南樺太千島列島および満洲国朝鮮半島北部等に侵攻した。10日午前11時、東京の貴族院貴賓室において、ヤコフ・マリク駐日ソ連大使から東郷外相へ対日宣戦布告の通知が行われた。

  遡れば、満州国は昭和7(1932)年3月1日に、中国大陸の東北部に建国された国。昭和6年(1931)9月18日、柳条湖事件をきっかけに満洲事変が勃発すると、日本の関東軍によって満洲全土が占領された。のちに関東軍の主導のもと、独立した国家として「満洲国」が成立した。       そして今、ロシアのウクライナ侵攻は言うを待たない。