仁尾町の芭蕉 風羅衣・句碑
芭蕉翁之居士衣伊賀朱麓伝持之矣。
有故伝加賀之半化房闌更受又伝之於僕、
今茲寛政五年癸丑十月十二日当翁百年祭
謹而感其徳恵以是焉思之白羽謀作感此碑
左右房指馬欽自誌焉。
寛政5年(1793年)建立されたもの。芭蕉の遺品で弟子から弟子に受け継がれていた衣が保存に耐えなくなり、元禄7年(1694)芭蕉没後100年を記念して、墓地の一隅に埋納した。この時の関係者は指馬・白羽・卜仁などであったが、詳細は不明。指馬の墓碑はこの傍らにある。
更に、昭和59年(1984)9 月、道明寺に「風羅衣」の記念碑と「旅人と我名よはれん初しぐれ」の句碑が建てられた。翁愛用の旅衣は没後長く高弟伊賀朱麓から加賀の半化房闌更に持ち継がれていたが、百年祭が仁尾でも行われる当り、ここに埋納された。時は寛政5年(1793)10月12日であった。芭蕉忌日は元禄7年(1694)10 月12 日申の刻(午後4時頃) 句碑建設世話人 仁尾町黒田栞石、喜田為四郎、浪越平八