低きに居て 高きを思う

低きに居て 高きを思う

暮らしは低く志は高く 世俗にとらわれず

清貧に甘んず 武士は食わねど高楊枝

世の中は下向いて通れ 謙虚につつましく

世の中の人の心は九合十合 大差なし

世の中は義理ほどつらいものはない

食わず貧楽(高枕) 世俗的欲望にとらわれず

鷹は羽根を惜しみ 士は名を惜しむ

虎は死して皮を残し 人は死して名を残す

恒産なき者は恒心なし 衣食足りて栄辱を知る