心の友豊原君への挽歌(10首)

心の友豊原君の家族より喪中はがきの届きし歳末

満洲より引き揚げ帰り一級遅れの同窓の友

爽やかで心豊かな友である豊原君を惜しむ歳末

父上は丸亀藩藩医であり自分は文系国学院

鹿持雅澄万葉学者であることをもちろん知って国文科卒

読売新聞社に就職す阪神ファンではなかった君だが

三豊干拓山田の遠浅故里を失われしこと共に嘆きし

今し方御父母上の墓参してあげましたよ君はここに帰れないはず

母は継母高校の時入り込んでぐれる寸前上京したり

兄上が後継者にして次男の君は横浜に墓か