風薫る羽織は襟も繕はず 芭蕉
3この夜も子の夏掛けを追い掛けて 渚風
4 襁褓逃れて残す足跡 優雲
5夕月を師妹の仰ぐ松林 雅舟
6 ある秋の日から飽きず学びて 渚風
7閃きと試練引き連れ鰯雲 遊雲
8 仕組まれた罠双生姉妹 雅舟
9満たされぬ恋妄想で再編集 渚風
10 高値付いても売らぬ個人誌 優雲
11あの時代世人睥睨有頂天 雅舟
12 たかだか鷹の爪にペディキュア 渚風
13 泡沫の消えた氷河に映る月 優雲
14 バイカル湖畔捕虜凍てる 雅舟
15舞鶴へ帰還の血は生き語り継ぐ 渚風
16 そっと差し出す温かいお茶 優雲
17満開の花に深紅の唇触れ 雅舟
18 ふわり小手鞠 うっとり頬ずり 渚風