新着「観一先輩文庫」3冊

 
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国電気協会の機関誌「四国と電気」に寄稿した随筆をまとめたものである。「光と翳の連想ー照明の変遷に想うー」のテーマでは「精霊送り火幻想」「明治の洋灯事情」など、「人間曼陀羅」では「平賀源内とエレキテル奇談」「古典にみる雷の世界」そして表題「行雲流水の人生」では学徒出陣で生き残った者の鎮魂の情を披歴。
 
 
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40歳頃より朝日カルチャーセンターで詩を学ぶ。詩学研究作品に投稿、新人として紹介される。表題詩の末尾で「それでも私は/明るさへ飛び続ける/私の額にはまだ/星のしるしが見えないだろうか」と遥かな高みへ飛翔していく想念が詠まれるいる。22編の詩が収められている。病弱だった幼い頃を「春の鬼」に哀しみをこめる。
 
 
 
 
 
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本名高橋(旧姓川上)順子の第二詩集。「永遠」「ひとり旅」「夢の密度」など18編の詩を収める。35歳の時堺市立原山台小学校校歌作詩。51歳で銀河詩手帖賞。日本詩人クラブ会員。平成23年7月6日病没(行年70歳)「詩を書くことは、作曲と同じく、宇宙の一種の衝動ではないか」「真実のかけらを見、遥かな声を聴く」(あとがき)