2011-12-23 菊池寛「座右の銘」 言葉の星屑 #ノンフィクション、エッセイ 菊池寛文学碑(高松市番町第一法規前) 不実心不成事 不虚心不知事 (出典『菜根譚』) (実心ならざれば事成さず、虚心ならざれば事知らず) 前半の大切さは言うまでもない。後半の「虚心」が言いたいのだ。 「虚心坦懐」にして事の真実は分かる。「汚れた心」「曇った心」「濁った心」 そのような心では物事の真実を正しく理解できない。 文学の本質を考えても近松の「虚実皮膜論」がある。 人生世渡りの駆け引きで「虚々実々」の生き方もある。 この両者の使い分けが大切で、つい間違うと落伍者になる。 http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/image/7367_I1_seikaatohi.jpg 「菊池寛生家の跡」 小島政二郎筆 建立 昭和28年11月20日(菊池寛生誕日)