万葉植物「ほよ」

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あしひきの山の木末のほよ取りてかざしつらくは千年寿くとぞ  
                   (巻18-4136) 大伴家持

 山の梢のほよ(寄生木)を採って髪に飾るのは千年の長寿を祝っ ていることだ。(黄緑色の美しく輝くほよに呪力を感じたのであろう)


 宿り木の実は真珠のように美しく、鳥たちが好んでついばみ、他の木に付着して繁殖する。
 フレーザは著書「金枝篇」でアイヌ人がヤドリギを万病の薬としたと述べており、我が国の北日本一帯にその影響が及んでいたのではないかと推定している(中西進)。


 わが郷土では、大野原町萩原の柞田川堤に、また豊浜町箕浦堀切廃園に見受けられる。