好き嫌い(10首歌)

好き嫌いなく何でも食べよと育てられし旧習実行致さず

好き嫌いなどで人様見ないようまずは淡々と相接すこと

虚心坦懐鏡のように水のように他者を映してそのまま見ること

どうしても好きになれない人ありてそっとしておくそれでいいのか

反り合わぬ人がいるのは自然の理無理せず生きるそれがいいのに

こんなにも人が住んでる国にしてどうしてこの人と居るのが不思議

好きなものには身を窶す人ありてその反対は見向きもしない

言い古されし「好きこそものの上手なれ」それが実行できればいいが

簡単に会って別れる現代の風潮嘆く致し方なく

好き嫌いだけで生きるのは贅沢ですそう簡単に別れていいのですか

 

 

 

人の呼称に関する独り言

それ以外何も知らない専門〇〇それで生きて居られる教授

何でも屋国語算数理科社会保体何でもこなす小学先生

中高の先生専門教科あり  されど特活生徒指導重荷

「先生」と言われなければご機嫌が斜めな気がする議員様々

病院の先生と一般職員の区別つかない一応「せんせい」

「先生と言われるほどの〇〇でなし」皆様それでいいとしましょう

年下の上司に「君呼び」されたならなぐってやりたい気にならないか

二人称「ご自分」と言い一人称「自分」でいいかもしれないと思う

すべての人に「~さん」と呼びたい「~君」と呼ぶにはよほど気を付け

理想的には呼称は使わず誤解されない時に置いておくのがいい

 

 西東三鬼の名句

水枕ガバリと寒い海がある

聖燭祭工人ヨセフ我が愛す

右の眼に大河左の眼に騎兵

ブドウうまししづかに友の死をいかる

戦友ヲ葬ㇼピストルヲ天ニ撃ツ

寒燈の一つ一つよ国敗れ

大寒の松を父とし歩み寄る

露ワシコフ叫びて柘榴打ち落す

おそるへき君等の乳房夏来る

広島や卵食ふ時口ひらく

森のふくろう歌仙 (2)

1 何急ぎ師走の烏人も亦       雅澄

2 明日のことは柚子湯に漬かり    雅博

3 初時雨上がればいずこへ旅ゆかん   澄

4  今は散らつく白河の関       博

5 夜舟で渡って知らぬの噓がばれ    澄

6  正直頭イワシの頭         博

7 勝ってくるとは勇ましく出たけれど  澄

8 国破れてもハマス滅びず       博

9 妻の待つ浄土へ旅立つ年の暮     澄

10 恐縮十句いつか忘れむ       博

11 独り身の人口減少憂う国       澄

12 群れ泳ぐはずお節数の子       博

13 散るもみじ散らぬもみじも散るもみじ 澄

14 すべては移る我もかなたも      博

15 不時着は甲島乙姫丙子さん      澄

16 風に吹かれて綿毛フワフワ      博

17 大山崎 天下分け目の天王山                     澄

18    ここで居られぬ南下しかない     澄

 

12月11日誕生日の花と花言葉歌句

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  12月11日誕生日の全国35万人の皆さんおめでとうございます 

   (拙句)万葉のほよのごとくに千歳生きむ  雅舟

 【花】ヤドリギ(ヤドリギ科)  【花言葉】困難に打ち勝つ

【短歌】今生のわれは宿木ヤドリギの冬を不思議に青く茂れり  鳥海昭子 
  いま生を受けているわが身も、かりそめの姿かもしれません。寄生されている木は葉を落としているのに、青々と茂ったヤドリギを見ていると、そんな気持になってきます。

【季語】宿木(季語ではない) 小春

【俳句】居るはずのなき人とゐる小春かな     矢持 公子

    遠まわりして生きてきて小春かな      永 六輔

    目を閉ぢてゐても明るき小春かな    豊東 蘇人
          
 【三行詩】万葉集では「ほよ」と呼ばれる

      新春を寿ぐ歌にも詠まれている

      「宿木」は『源氏物語』の巻名
 
【万葉歌】 あしひきの山の木末のほよ取りて挿頭しつらくは千年寿(ほ)くとそ
                                         
【12月11日誕生の有名人】
 ベルリオーズ(1803) コッホ(1843) 東海林太郎(1898) 笠信太郎(1900)   園田  直(1913) 山本富士子(1931)加賀まりこ(1943) 谷村新司(1948) 宮崎美子(1958) 

       ~今日も佳き日でありますように~

映像に頼らずに(10首歌)

映像に頼らず言葉それだけで表現できねば詩歌人ならず

ともすると写真静止画動画にまで助け求める弱き者我

今日はもう今日の枠出てしまひけりただ歌だけで勝負してゐる

いつの間にやら言葉貧弱に訴えるほど歌心籠もらず

けばけばしい心に感染したれば我Maskしたとて何にもならない

刺々しい人とは住めずいづくにか優しい人を求め彷徨ふ

筆ペンの青色持てばさらさらとさらさらと歌爽やかに生まれるる

何本の筆ペン使ひ使はずに落とし忘れて幾年月ぞ

年賀状早くも書けたり二百枚一枚一枚手書き自作歌

天空の鳥居などから見下ろさず仰ぐ心が大切なのです