目付き【10 首歌】
【眼差し】は優しき視線【目付き】とは備えついたる生まれ性あり
【目遣い】や【目許】と言えばなにかしら優しい響きNuanceがある
【目色】と言えば〔はたと〕変わる感じありこちらも身構えしてしまうなり
珍品を【矯めつ眇めつ】念入りに〔じろじろ〕と見る恥ずかしいほど
注意力集中をして熱心に【鵜の目鷹の目】しきりに探す
【虎視眈々】鋭い目つきで大臣の椅子ねらっているような気がする
不良品捜す目付きは【蚤取り眼】どんな小さなものでも見つける
【目を皿のように】見開き捜すなり一つなりとも見逃すまいと
【目がものを言う】ことがあり【目顔】と言い目の表情で応答示す
【きょろきょろと】【きょときょと】二つの目付きの違い示せるか
仰げば尊し【10首歌】
冒頭より「仰げば尊し」上下師弟関係から歌い始めるそらぞらしさ
「身を立て名をあげ」立身出世を将来の目標とする現実世俗主義
照明用具として縁遠い「蛍の光」「窓の雪」の時代齟齬
「学びの窓」は教室などという現代語よりずっとモダンで佳い
「睦みし」は「師の恩」のみならず「互いに」なのでこれもいい
「いととし」は「大変疾(はや)い」の古語表現で味わい深い
「今こそ分かれめ」の係り結びの効果覿面引き締まった緊張感あり
若者向けの別れ歌は山ほどあって声高に歌えるはずはない
子供たちが未来に夢持ち幸福に暮らしてほしい心歌わん
率直に若者たちの歌があり卒業ソング共に歌わん
〔参考〕
仰げば尊し 作詞・作曲 作者不明
- 仰げば 尊し 我が師の恩
教 の庭にも はや幾年
思えば いと疾 し この年月
今こそ 別れめ いざさらば 互 に睦 し 日ごろの恩別 るる後 にも やよ 忘るな
身を立て 名をあげ やよ 励めよ
今こそ 別れめ いざさらば- 朝夕
馴 れにし 学びの窓
蛍の灯火 積む白雪
忘るる間 ぞなき ゆく年月
今こそ 別れめ いざさらば
【姿】10 首歌
【見目姿】美しい人更に又【容姿】端麗などと呼ばれて
風采と容貌合わせて【風貌】は全体的な印象なるか
【立ち姿】【後ろ姿】【後ろ影】などと言へども【前姿】なく
【形振り】構わず働く人のひたすらさひそかに感動することがあり
気取らない【姿勢】Pauseに魅せられることがあるなりふと垣間見て
【艶姿】【嬌姿】【麗姿】の女人誰に好かれて生きてゆくのか
【威容】【威風】【雄姿】男の出で立ちは女心を捉えて離さず
【百態】に【千姿万態】鑑賞に耐えるものあり自然と人生
【体付き】【恰好】などと言われたくないのにいつも言われてばかり
【孤影悄然】しょんぼり独り暮らすこと否定されないCorona禍の今
2月26日誕生日の花と花言葉歌句
(拙句)ででっぽの花咲き出でて鳩の声 雅舟
【短歌】枯草の乾く音する道の辺のアズマイチゲはいち早く咲く 鳥海昭子
枯草が音を立てて乾く日、眼が覚めたかのようにこの花が
咲き始めます。そんな日にはキジバトが「ででっぽう」と
鳴きます。私の村では「ででっぽの花」と呼んでいます。
【季語】水温む
【俳句】俎は妻の歳時記水温む 鈴木 一夫
喪の明けしごとくに水の温みけり 香取 哲郎
羽ばたきがそうぞうしくて水温む 奈良 あき子
【万葉歌】 住吉の波豆麻の君が馬乗衣さひづらふ漢女を据ゑて縫へる衣そ (巻7ー1273)
【三行詩】水温む今日このごろ
温和だった人を憶う
冷え症の身心なれば
【2月26日 誕生日の有名人】
ユーゴー(1802)与謝野鉄幹(1873)岡本太郎(1911)
黒田三郎(1919) 上田 哲(1928) アントニオ古賀(1941)