2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

原爆忌の例句

八月六日広島忌(夏) 八月九日長崎忌(秋) 朝の膳に向ふ八月六日晴れ 原朋沖 持ち古りし被爆者手帳原爆忌 竹下陶子 原爆忌医師が描きし地獄の図 井上杉香 原爆忌腕鈴なりの電車過ぐ 隅 治人 原爆忌使徒のごとくに身灼きをり 小林康治 珊瑚樹の朱き実房や長崎忌…

永井隆著『この子を残して』より

子に向かってもらした言葉 いわしから先に食うか? 大根からにするか? よい物から先に手をつけろ! いつ死ぬかわからんから……。 * * 旅に出たら一流旅館に泊まれ! その町のいちばんいい点がわかる。木賃宿に泊まるのもよい。その町のいちばん悪いところ…

待春の俳句

待春の人の来てゐる百度石 倉田紘文 春隣吾子の微笑の日日あたらし 篠原 梵 またたきて春遠からじ湖北の灯 遠藤若狭男 春近し貨物を捌く大きな掌 林 徹 春近き思ひに聖母子像拝す 石田五千石

【争】の四字熟語(10 首歌)

ダーウィンの進化論なる【生存競争】否定をすれば生きていけない 【国家紛争】【心理戦争】となることあり手を出さないで勝てる手もある 表側裏側でもまた争う人間処置ない人間【明争暗闘】 【競争】も【競走】もまた否定すれば人間社会の脱落者となる 【政…

戦後77年平和の誓い

全国津々浦々【恒久平和】誓願す 四国の片隅 讃岐の民も

冬空にブーゲンビリア

はからずもブーゲンビリアに出会いたり冬碧空を背景にして

虎の諺三題

虎の威を借る狐 虎穴に入らずんば虎児を得ず 人虎伝(人虎になる話) 中島敦の短編小説『山月記』の下地になった中国の伝奇『人虎伝』は単なる変身譚。 それを翻案して、インテリ詩人の煩悶・懊悩をテーマに仕上げた。高校国語教科書に多く採用され、高校生の…

1月31日誕生日の花と花言葉歌句

1月31日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) かの人とそと蜜月の旅に出む 雅舟 【花】 ギョリュウバイ(フトモモ科) 【花言葉】 蜜月【短歌】 あなたのため私のためにギョリュウバイ1月尽の花として咲く オーストラリア、ニ…

『万葉集』に詠まれた梅の花は白梅

『万葉集』に詠まれた梅の花は117首ある。その内の四分の一の数の歌が太宰府大伴旅人館における宴の時に詠まれたものである。梅の花は雪と組み合わされて詠まれる。 この頃、紅梅は中国からまだ伝わっいなかったと思われる。 わが苑に梅の花散るひさかたの天…

梅に悟り

諭しとも悟りともなき禅寺の前の掲示に足止めぬ 雅人

冬の向日葵

媼君 冬の向日葵 まぎれなし 雅舟 西讃岐室本の里 令和四年一月末

人に非ざる人

巻き添えに他者を殺すという禍事(まがごと)世に蔓延らせし罪誰にある 死ぬならば一人で死ぬという倫理なき愚か人誰が育てし 取り返しつかない人の命奪いたる人非人あり非情の令和 見殺しにして生きているかもしれない己省みよただひたすらに 殺し合う人類の…

春近し

春迎え用意のために池の土手枯草焼きを地域でなしぬ

冬の名句

海くれて鴨のこゑほのかに白し 松尾芭蕉 虎落笛 風の又三郎やあーい 石田五千石 うしろすがたのしぐれてゆくか 種田山頭火 鮟鱇の骨まで凍ててぶち切らる 加藤楸邨 冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋櫻子 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや 中村汀女 水…

永遠の青春

1月30日誕生日の花と花言葉歌句

1月30日誕生日の全国35万人の皆さんおめでとうございます (拙句)冬灯し胸に掲げる助け合い 雅舟 【花】 カルセオラリア・キンチャクソウ【花言葉】 助けあい【短歌】 お守りを入れし巾着の形してカルセオラリアふくらみにけり この花は「巾着草」の名…

花鳥風月に親しんで

人の世を遠く避け来て天地自然花鳥風月に親しみ暮らす

円満人生(10首歌)

「案ずるより産むが易し」と言う通りなんでもかんでも「窮すれば通ず」 「下手な考え休むに似たり」「まず実行」「金は後から付いて来る」 「転んでもただは起きない」「一寸先は闇」だろうとただ前向きに 「困った時の神頼み」それでいいのだ「神も仏もある…

「防人の歌」さだまさしでありませぬぬ

『万葉集』防人の歌 巻第二十より著名な歌 四三二二 我が妻はいたく恋ひらし飲む水に影さへ見えてよに忘らえず 四三二三 時々の花は咲けども何すれそ母とふ花の咲き出来ずけむ 四三二五 父母も花にもがもな草枕旅は行くとも捧ごて行かむ 四三二七 我が妻も絵…

1月29日誕生日の花と花言葉歌句

1月29日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)おかねより生きる力をたくわえむ 雅舟 【花】 ハナアナナス(パイナップル科) 【花言葉】 たくわえる【短歌】 いのちなる力はじけてハナアナナス花のひとつの今朝のむらさき この花…

都鳥(ユリカモメ?)

【ユリカモメ】 名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと『伊勢物語』 ミヤコドリ(都鳥、学名:Haematopus ostralegus)は、チドリ目ミヤコドリ科に分類される鳥類の一種。 カモメ科の「ユリカモメ」のことを古代・中世に「ミヤコドリ」…

山茶花も

山茶花もぽとりと落ちることがあり 人もぽとりと死ぬことがある

琴弾公園冬景色

どちらも遠慮がちに

小春日やどちらもつぶら瞳にて何をねだるかためらいながら

山茶花のその一本を愛す哉

冬最中にも青麦伸びて

冬枯れの中に燕麦青々と天に向かって伸びるを見たり

遊水池の鴨

Corona禍の壬寅吟行春近し 蘆辺行く鴨の羽がひに霜ふりて寒き夕べは大和し思ほゆ(万葉集巻一 志貴皇子)

「生かされて」の思想(10首歌)

生かされてこの世にあるという念の思想にまでは至らぬ己 生きているのでなく生かされている思い今朝湧き出でて春気兆しぬ 神仏の信仰希薄な者なりとも不思議に何かに見守られいる 感謝感謝ことば溢れて実伴うことは問われぬ世の不思議あり 押し倒すこれも暴…

1月28日誕生日の花と花言葉歌句

1月28日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)そのうちに実となる花のうれしけれ 雅舟 【花】 エンドウ(マメ科) 【花言葉】 未来の喜び【短歌】 追伸のうれしさに似てエンドウの新しい花今朝も咲きたり 鳥海昭子 一つの花が終…

モノローグ(10首歌)

Monologあなた変わりはないですか寒さ堪えて編んでます 繕いもできないしない人ばかり捨て去ることをMottoにして 喜びも悲しみもありし歳月の含蓄Nuance吹き飛んでゆく 暗闇に僅かな光求めゆく「辿る」という語佳きWordと見做す Historyだけには心惹かれない…