2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

母とふ花の咲き出来ずけむ

『万葉集』 防人の名歌 時時の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来 (こ)ずけむ (巻20ー4323) (時季時季に野山に花は咲くけれど、どうして母親という花は、咲き出して来ないのだろう) 遠江国山名郡(静岡県袋井市)出身の丈部真麻呂という防人の歌。

小豆島からの贈り物

永遠の 島娘より 贈り物 食べるのが もったいないから 神棚に そのむかし 若かりし日の そのままに

俳誌「ホトトギス」子規→虚子→

俳句は「ホトトギス」とともに、 『坂の上の雲』にも投影されている。 俳誌「ホトトギス」は創刊が明治30(1897)年で、百年以上休む事なく刊行され続けられてきた 月刊誌。正岡子規、高濱虚子等によって培われてきた伝統的「花鳥諷詠」を標榜している…

月下美人

月下美人 夜咲かないで 朝咲けり 月下美人 しどろもどろに 咲きにけり

10月31日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます

10月31日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 目立たねど親しみやすい花オケラ 雅舟 10月31日 【花】 朮 ・オケラ(キク科) 【花言葉】 親しみやすい 【短歌】 愛らしく小さく白い花をつけオケラは高く茎伸ばしたり 鳥海昭…

古い京都アクセントを伝える伊吹島アクセント

観音寺沖にある伊吹島には、昔の京都式アクセントを伝える貴重なアクセントが今なお残ってい る。そのことは数十年前、香川大学生妹尾修子さんが卒業論文で取り上げ、指導教官和田実先生 が学会に紹介された。その後金田一春彦先生の実地検証もあり、やや疑…

宗鑑の筆跡

山崎宗鑑の筆になる菅原道真の詩の一節が残されている。 史跡としての“大宰府政庁跡”の別称が“都府楼跡”。その由来は菅公が“大宰府政庁”のことを以下のように詠ったからである。 都府楼看纔瓦色 観音寺只聴鐘声 (都府楼はわずか瓦の色を看(み) 観音寺はただ…

10月30日誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月30日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 匂い立つ魅力に会えば病癒えむ 雅舟 10月30日 【花】 ナギナタコウジュ(シソ科) 【花言葉】 匂い立つ魅力 【短歌】 ナギナタの術を学びし少女期はナギナタコウジュ知らずに過…

瀬戸内国際芸術祭2010、唯一岡山県【犬島】

犬島 古くは良質の石が採れる採石場、近代では大規模な銅の精錬事業を行った跡がその姿を今に残す。「犬島アートプロジェクト『製錬所』」など、近代化産業遺産を保存・再生し、美術館として蘇らせた犬島は、新たな芸術の情報発信地。 残存文化財発掘、再認…

10月29日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月29日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 明朗が赤い実に成る梅もどき 雅舟 10月29日 【花】ウメモドキ(モチノキ科) 【花言葉】明朗 【短歌】つぶらなる赤き実の照るウメモドキさわやかにして神無月ゆく 鳥海昭子 ウ…

国際宇宙船夜空に

昨夜のこと 国際宇宙船が、10月27日午後6時から2分間、 南西から北東に夜空を通過するのを見届けた。

10月28日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月28日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) センブリや南沙織の溌剌美 雅舟 10月28日 【花】 センブリ(リンドウ科) 【花言葉】 はつらつとした美しさ 【短歌】 センブリの小さい束が軒下に吊されいたり山里の家 鳥海昭…

まとめて絵手紙いただく

簡潔な言葉に、はち切れそうな写生画 絵手紙の魅力です。 これを始めて、数年になるのでしょうか。 すっかり上達していますね。 数枚の今日の作品はさらりとして 特に境涯は感じさせません。 恬淡として書かれたものか、元気な時のものか。 とにかく、すべ…

この一週間の誕生花句

木枯らし1号が近畿に吹いた一週間 minminさんの詠まれた俳句を書いてみました。 10月21日 オヤマリンドウ 竜胆の殊に色濃し雨の後 10月22日 秋丁子 雨粒の色は花色秋丁子 10月23日 野牡丹 野牡丹の一日のみの栄かな 10月24日 秋薊 この道は行き止まりなり…

存在を訴えている 切られた山椒

今日、こんな絵手紙が届いた。 きっと山椒は怒っているいるのだ。 悲しんでいるのだ。 枝を突然切られて。 鋭い棘を出し、 芳香を放って、 存在を訴えている。 秋だというのに。

今日は嫁菜の日

「うはぎ」…『万葉集』では、次の2首に詠まれている。 妻もあらば摘みて 食(た) げまし狭岑の山 野の上(へ)のうはぎ過ぎにけらずや(巻2ー221) 春日野に煙立つ見ゆ少女(をとめ)らし 春野のうはぎ採(つ)みて煮らしも(巻10ー1879) ☆本日10月27日の誕生花は…

10月27日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月27日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 人麻呂の沙弥島に咲く嫁菜かな 雅舟 10月27日 【花】 ヨメナ(キク科) 【花言葉】 隠れた美しさ 【短歌】 朝冷えは来ていたるなり初花のヨメナのひとつなつかしく咲く 鳥海昭子…

碧梧桐の句碑ある仁尾

一艘は出た 亀島めぐる 櫓声も遠に 自由律の俳人河東碧梧桐の句碑がある仁尾町。 日本初の太陽光発電実験地帯として三十年前は有名を馳せた仁尾。 今ではその名も忘れられていようが、ここ仁尾は伝統ある文化の町。 わが町よりはるかに奥行のある文化の町だ。

千鳥失恋

仁尾 蔦島 野口雨情の小唄あり 啼いて 夜更けて 千鳥が渡る 沖の蔦島 月あかり 今もその千鳥はチ、チ、チと渚に遊ぶ 風の渚に一羽が佇む 更にもう一羽が距離を置いて佇む いつまでも そのままで しばらくの後、二羽が近づく かたずを呑んで見守るに 結ばれ…

10月26日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月26日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) かつての日燃えし情熱今一度 雅舟 10月26日 【花】 モヨウビユ(ヒユ科) 【花言葉】 燃え上がった情熱 【短歌】 燃えあがる炎のように色づきぬ秋のなかばをモヨウビユの葉 鳥海…

まち歩き俳句三句紹介

先日の観音寺「まち歩き」 ウォークに参加された人の【ハイク】三句を紹介します。

教え子からとどいたハート型のオリーブ

半世紀前の小豆島の教え子から ハート型のオリーブが届いた。 こよなく小豆島を愛する永遠の島娘だ。 (彼女は「オリーブの歌」楽譜・歌詞を小豆島表玄関の歌碑に書いた、筆者)

10月25日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月25日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 忘れ得ぬ思いひそかに楚々と生き 雅舟 10月25日 【花】 ダンギク(クマツヅラ科) 【花言葉】 忘れ得ぬ思い 【短歌】 忘れ得ぬ思いの中の友なれどその後を知らずダンギク咲けり…

母校創立110周年記念式典行われる

知事をはじめ260人の出席があって、盛大に母校創立110周年記念式典が行われました。 最高年齢102歳でした。健康で長生きしなければならないと痛感しました。

瀬戸内海国立公園 観音寺松原

数万本ある琴弾公園の松原、 その松の形は屈曲さまざま、 奇妙 きてれつ というところでしょう。 悲しむべきは、松くい虫被害です。 毎年、数百本が立ち枯れになっています。 薬剤散布をしても、おっつかないのです。 樹齢200年を超える名木もアッと言う…

10月24日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月24日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 全幅の信頼できぬ世秋薊 雅舟 10月24日 【花】 カッコウアザミ(キク科) 【花言葉】 信頼 【短歌】 徒然なる日の陽だまりを信頼のやさしさに咲くカッコウアザミ 鳥海昭子 する…

ふるさと文学散歩

どこを選んで、紹介するか。数ある文学遺跡の中で、 そのエッセンスを取り挙げるのは、易しいことではない。 観音寺の文学散歩には、 俳祖山崎宗鑑の晩年を過ごした【一夜庵】 琴弾公園の有明浜の砂絵【寛永通宝】 この二カ所を欠かすことは出来ないでしょ…

10月23日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

(幾日も咲き続けた野牡丹はこの一輪を残すのみなり) 10月23日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 平静に野牡丹あなたに相対峙 雅舟 10月23日 【花】 シコンノボタン(ノボタン科) 【花言葉】 平静 【短歌】 シコンノボタ…

ニッポン音頭・竜馬おどり

「ニッポン音頭」 「竜馬おどり」 (年齢不問) 主婦連が出演 ただ楽しく踊りました。

コスモスを育てる

母と呼ぶべき人が コスモスを育てていた コスモスの花盛り そんな秋の日には あなたのために 「秋桜」を歌ってあげる 薄紅のコスモスが 秋の日の 何気ない陽だまりに 揺れている この頃 涙もろくなった母が 庭先でひとつ 咳をする 縁側でアルバムを 開いては…