「ちりもつもれば」10首歌(四字熟語)

鳥の羽一つひとつは軽くとも体を飛ばす【羽翻飛肉】

軽いもの多くを積めばそれを載せる車軸が折れる【群軽折軸】

少ないもの多く集めば多く成る当然のこと【衆少成多】

小さき蚊も多く集まればその羽音雷となる【聚蚊成雷】

羽毛でも多く積もれば舟沈める重さにもなる【積羽沈舟】

少しの水でも積もれば深い淵となり最後は成就【積水成淵】

僅かな土でも積もれば山と成る『荀子』「勧学」に【積土成山】

軽いもの多く集まれば車軸をも折ってしまうあり【叢軽折軸】

あまりにも有名な諺ご存じの衆人承知の【点滴穿石】

蚊虻が多く集まればうるさくて牛も逃走【蚊虻走牛】

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三豊干拓の風景

 香川県観音寺市の三豊干拓地は、観音寺市柞田町と大野原町にかけ、水田75ha、農業施設5ha、計80haの農地等が広がり、水稲、レタス、青ネギなどが栽培される他、牛舎や堆肥舎などの畜産施設、イチゴ、キュウリ、トマトなどを栽培する園芸施設が立地している。

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   干拓と開拓
 燧灘の東海岸。その遠浅の砂浜を干拓地とする事業が推進され始めた時、誰も反対する住民はいなかった。漁業らしい漁業も行われず、ただむなしく広がる砂浜が干拓され耕地になれば作物が作れることになる。終戦直後、引揚者が多く食糧難で対策として企画実施されたものだった。
 今ならば、そう簡単にこういう開発事業は推進できない問題が発生する。有明湾埋立訴訟とか頓挫してしまう例が多いが、この当時ここ三豊干拓は土地の有力者の熱意がこの事業を予定通り遂行できた。防潮堤中央排水溝付近にその記念碑が建っている。
 干拓地には入植者が近辺農民から選ばれてなった。五反百姓の多い当地では、少しでも耕地が増えることは喜ばしいことだった。
 区画整理の行き届いた広々とした干拓地。大小形さまざまな既耕地と違って農作業もし易く、加入者の好評も得た。ただ砂地のため肥沃土とは言い難いものだった。
 なぜこの干拓地にこだわるかと言えば、ここに行けば、満洲開拓地を髣髴とさせる風景に見えるからである。見渡す限りの果てしないほどの大平原の風景とはあまりにも大きな差があるのだが、それでも住宅のない広漠とした田地が広がる干拓地に行けば、満洲の片鱗を感じることができる。
 郷土のせせこましい土地を捨て、新天地を求め満洲開拓団団長として大陸に進出した戦中時代に思いを馳せる。戦後は侵略者扱いとなり撃退された満洲開拓。その反省のもとに引揚げて帰国していれば率先してこの地の干拓事業の推進者になったと想像する父。そのような思いを馳せながら、そしてまた芭蕉を遺言状の冒頭に記した父の誠心誠意に思いを馳せる。夜、ここの周辺を歩いていると闇の中に父の面影を浮かべることができる。さらにはまた芭蕉の旅姿を思い描くことも。

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10月13日誕生日の花と花言葉歌句

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10月13日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます 
 (拙句)あの頃の乙女サルビア今如何に  雅舟    

【花】サルビア(ヒゴロモソウ)(キンポウゲシソ科)          【花言葉】燃える思い 知恵

【短歌】サルビアの蜜吸いに来る少年の甲高い声「コノ花アマイよ」 
  「この花甘いよ」ー少年の甲高い声が聞こえました。今でも
サルビアのみつを吸う子供がいるのかと懐かしくうれしい気持になり、来年もサルビアを咲かせようと思ったのです。    
              
【季語】サルビア(緋衣草) (夏の季語)

【俳句】サルビアの真赤な殺し文句かな   徳永 球石 

    サルビアの情熱に負け子が駈ける  糟谷 正孝

    サルビアの咲く猫町に出でにけり   平井 照敏

【三行詩】晩夏から秋にかけて咲き誇る花

     サルビアの前に立てばたじたじ

     あの頃の娘サルビアよ今如何に
 
【万葉歌】 大夫は御狩に立たし娘子らは赤裳裾引く清き浜びを(巻6ー1001)

【10月13日誕生の有名人】
小林多喜二(1903)  イブ・モンタン(1921)  塩川正十郎(1921) サッチャー英首相(1925)  樋口久子(1945)  大和田 獏(1950) 南木佳士(1951) 森昌子(1958) 吉本多香美(1971)

  ~今日も佳き日でありますように~

カンナ燃ゆ駅に松崎凱旋す

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今ではもう半世紀前になりますが、松崎キミ代が卓球で世界選手権で優勝して帰った時、高瀬駅に出迎えに行きました。駅構内にはカンナが燃えるように咲いていました。

【カンナ燃ゆ駅に松崎凱旋す】と祝句を色紙に花と共に書いて進呈すると、ひどく喜んでくれました。今年はもう、真夏も過ぎて花の盛りも過ぎましたが、この花を見ると、世界選手権で優勝した青春満開の日の、光輝ある人を思い出さずにはいられません。

大平総理の「60点の政治」

⋯タイトル「岸田首相に贈る大平氏の言葉」⋯10 月10 日の朝日新聞の日曜随想に「岸田首相に贈る大平氏の言葉」が載せられている。「岸強権政治から池田対話政治への転換」を体現したのは大平正芳官房長官だった。「60点の政治」が終生の訴えだった保守政治家である。自分だけが満点だと思うあまり、独善と排他に陥る危険を戒めた至言だろう。池田派の流れを継ぐ新首相が本当に帰納すべきは大平氏のこの言葉ではないか。    編集委員 曽我 豪

「救助」はいかに(10首歌)

「支援」する中身が大事看板を掲げただけで実質がない

どれだけの力になってくれるのか「後援」後ろ盾の不確かさ

「救助」待つ見えない人を「援助」する裏付け問わる社会の元締め

「公助」「自助」「共助」と並べ立てたるに看板だけで実質がない

「自力本願」「他力本願」どちらとも大切なのにどうしてくれる

助け待つ「依頼心」より自ら律す「自浄努力」を求む

「依頼心」上手に救いとってやり「自立心」へと引き立ててやる

「支持」率がつねに気になる政治家の姿勢の方が気になる昨今

誰一人傍に付き添う人無くて孤独死「救う」人手がほしい

Helpme 助けのSign見落として子供も大人も断つ命いかに 

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