「虫」の諺(10首歌)

「虫が合う」「虫がいい」こと言わないで「虫唾が走る」相手か知れぬ

何かというと遊びの「虫が起こる」のは困った癖かいつか治るか

第六感働くことあり昔より「虫が知らせる」訃報の多く

一人娘に「虫が付かない」ようにとは願えどかなわぬことにもなって

腹に据えかねることあり「虫が治まる」にはしばらく時間がかかる

「虫食い歯に物触る」ように人の弱みに付け込んでくる者あり

「虫唾が走る」ような人にもこの世では平気で接し生きねばならぬ

一応は承諾しても「虫が承知せぬ」ことあるときは後味わるい

「虫も殺さない」ような顔してその彼女裏話などいろいろあって

「虫が合う」「虫が合わない」「虫が嫌う」「獅子身中の虫」の禍