11月4日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

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      11月4日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます 
       
                (拙句) イヌタデよ赤のまんまよ母上よ  雅舟
   
   11月4日    

  【花】イヌタデ(タデ科)  【花言葉】 あなたのために役立ちたい

  【短歌】 あなたのため私は役に立ちたくてアカマンマ炊くままごとなりき   鳥海昭子 
             
             イヌタデは「アカノマンマ」ともいいます。幼いころは、
             粒状の花を赤飯に見立ててままごとをしたものです。イヌ
             タデの花言葉を知って、懐かしい遊びを思い出しました。

  【季語】 犬蓼(赤のまんま) 蓼の花

  【俳句】 つれづれの旅にもありぬ赤のまま   森  澄雄
    
       人なぜか生国を聞く赤のまま     大牧 広 

       赤まんま母の帯より生れしか     柿畑 文生

  
  【三行詩】 おまえは歌うな 赤ままの花を歌うな

        中野重治の詩に歌われた犬蓼よ

        少し冷や飯を食わされた謙虚な花よ


 【万葉歌】童ども草はな刈りそ八穂蓼を穂積の朝臣が腋草を刈れ (巻16ー3842〉

 
  【11月4日誕生の有名人】
       泉鏡花(1873) 上村松皇(1902) 池内淳子(1933)
       森遥子(1940) 西田敏行(1947) 村主千香(1983)

         ~今日も佳き日でありますように~

 
   歌   中野重治

  おまえは歌うな
  おまえは赤ままの花やとんぼの羽根を歌うな
  風のささやきや女の髪の毛の匂いを歌うな
  すべてのひよわなもの
  すべてのうそうそとしたもの
  すべてのものうげなものを撥き去れ
  すべての風情を擯斥せよ
  もつぱら正直のところを
  腹の足しになるところを
  胸さきを突きあげてくるぎりぎりのところを歌え
  たたかれることによつて弾ねかえる歌を
  恥辱の底から勇気を汲みくる歌を
  それらの歌々を
  咽喉をふくらまして厳しい韻律に歌いあげよ
  それらの歌々を
  行く行く人びとの胸廓にたたきこめ