香川県観音寺市大野原町花稲・柞田町山田【三豊干拓地】レタス栽培に余念がない。
近代愛唱短歌10首
いちはつの花咲きむいでゝ我目には今年ばかりの春行かんとす 正岡子規
つけ捨てし野火の烟のあかあかと見えゆく頃ぞ山はかなしき 尾上柴舟
鉦鳴らし信濃の国を行き行かばありしながらの母見るらむか 窪田空穂
白埴の甕こそよけれ霧ながら朝はつめたき水くみにけり 長塚 節
春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外の面の草に日の入る夕べ 北原白秋
やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに 石川啄木
白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ 若山牧水
死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞こゆる 斎藤茂吉
葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり 釈 迢空
燐寸するつかのま海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや 寺山修司
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(拙句)花のみで終わらぬ定め壮健美 雅舟
【花】ミツマタ(ジンチョウゲ科) 【花言葉】 壮健
【短歌】呼ばれたるような気がして振り向けばミツマタの花ふくらみいたり 鳥海昭子
その名のとおり、花を支える枝が三つに分かれています。
誰かに呼ばれたような気がしてふり返ってみると、今にも
咲きそうなミツマタのはながありました。
【季語】 三椏の花
【俳句】 薄ら陽の花三椏よ母に癌 野田 田美子
三椏の花咲き万葉仮名けぶる 水島 純一郎
みつまたの花のまわりの笑い声 吉田 道子
【三行詩】 誰が名付けたのだろう「壮健美・」
「さかん・すこやか」に過ごしたい
三椏とのつながりがわからないが
【万葉歌】霞立つ春の初めを今日のごと見むと思へば楽しとそ思ふ
鬼の成句(10首歌)
〔鬼ばかり〕と言い換えたのは誰でした【渡る世間に鬼はない】のに
人間の寿命を知っている故に【来年の事を言えば鬼が笑う】
【人を見たら鬼と思え】とか人間不信誰が植え付けたのか
人間の内面に住む疚しい心良心の呵責【心の鬼】と呼ぶ
【死人の所には必ず鬼あり】死者の魂が鬼(キ)となって付き添う
【知らぬ仏より馴染みの鬼】人は見かけではなく思いやる心
よこしまな、よくない考えに取りつかれ【邪見な胸に鬼が住む】と言う
この世にして【下戸と鬼はない】ように〔下戸と化け物は無い〕
良心の呵責に苛まれ【心の鬼が身を責める】Naiveな人身の回りに居る
平生は頑健な人日射病か【鬼の霍乱】病気で欠勤
晴れたれば春の野遊び限りなし
晴れたれば春の野遊び限りなし 大地の力に任せるしかない 雅舟
我が庭に鵯飛び来
我が庭に鵯(ひよどり)つがい飛んで来て刺し餌おそるおそる啄んでをり