静かな 静かな 里の秋 お背戸に 木の実の 落ちる夜は
ああ母さんと ただ二人 栗の実 煮てます いろりばた
静かな 静かな 里の秋 お背戸に 木の実の 落ちる夜は
ああ母さんと ただ二人 栗の実 煮てます いろりばた
9月27日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます
(拙句)萩の家ここには女居りません 雅舟
【花】ハギ(マメ科) 【花言葉】思い 清楚
【短歌】咲き初めしハギ叢を縫うしじみ蝶ひとつふたつのもの想いあり 鳥海昭子
秋の七草の代表格で、『万葉集』にも多く詠われていま す。ハギのまわりをたわむれるように飛び交うシジミチョウは、浮かんでは消える自分の小さな想いでもありました。
【季語】萩
【俳句】 萩すすき紅さすためのくすり指 黛 まどか
萩散つて地は暮れ急ぐものばかり 岡本 眸
萩の風何か急かるる何ならむ 水原秋桜子
【三行詩】秋の七草筆頭の萩
万葉花最多の141首
王朝以来梅桜に王座を譲る
【万葉歌】秋萩の咲き散る野辺の夕霧に濡れつつ来ませ夜は更けぬとも
【9月27日誕生日の有名人】
高杉晋作(1839)宇野重吉(1914)安西郷子(1934)
羽生善治(1970)朝青龍明徳(1980)山口美沙(1984)
~今日も佳き日でありますように~
夕方五時ころ、高松放送局より菊池寛の『藤十郎の恋』最終場面のラジオ朗読ありて、久しぶりに楽しく聞けてよかった。この小説の末尾は次のようになっている。
『偽にもせよ、藤十郎殿から恋をしかけられた女房も、三国一の果報者じゃ』と、
弥生の半ばであったろう。或朝、万太夫座の道具方が、楽屋の
『藤十郎の芸の為には、一人や二人の女の命は』と、幾度も力強く繰り返した。が、そう繰り返してみたものの、彼
の心に出来た目に見えぬ深手は、折にふれ、時にふれ彼を
お梶が、楽屋で縊れた事までが、万太夫座の人気を
お梶が、死んで以来、藤十郎の茂右衛門の芸は、愈々
其処には、藤十郎が茂右衛門か、茂右衛門が藤十郎か、何の差別もないようであった。恐らく藤十郎自身、人の女房に云い寄る恐ろしさを、肝に銘じていた為であろう。
長命者と言えど百歳と止まりでこの世に何を遺せるという
今日ひと日今一瞬を耀かず過ごして延命どれほどの意義
我以外の誰か何かに尽くすという献身なくては徒なる生
敵対の勝負の世界ただ勝つことそれに専念するのでいいのか
我執捨て他者に尽くせる献身のほのかにあればそれでも救わる
名も知れぬ人の心にうるおいとやさしさささげるそれが生き甲斐
どうかして他者に勝たんと下心ありてつき合うは哀しい世の中
蟠りなく自然の中慈愛の神仏と居ますその至福の中
信じられる人を探すのは徒労まずは自分の良心信じて
自分をまず信じることです絶対に自己放擲し博愛隣人愛
遅速ある 生死の境 彼岸花 雅人
(蛇足) 両親ある間は【0人前】 片親亡くて【半人前】 両親亡くなり初めて【一人前】
これが小生の独断自説である。事ほど左様に親の陰陽にわたる庇護は有り難いということを言いたいのである。どんな姿であれ、この世で生きている間は子のことを気にかけてくれている。 曼殊沙華抱くほどとれど母恋し 汀女