4月24日誕生日の花と花言葉歌句


4月24日誕生日の全国35万人の皆さんおめでとうございます。    
    (拙句) 忘れ草忘れな草に迷ひけり   雅舟 
  
       
【花】 ワスレナグサ     【花言葉】 私を忘れないで 誠の愛
 
 【短歌】振り向けば勿忘草の色冴えて明日のために咲くと思えり                          
 オオイヌフグリなどと命名される花がある一方で、ワスレナグサといしうロマンチックな名前をつけてもらえた花もあります。人気の秘密は名前にもありそうです。
【季語】勿忘草

【俳句】 勿忘草日本の恋は黙って死ぬ      中村草田男   

      空白の日記に挟む勿忘草        沢田 緑生 

      地に満たす勿忘草は空の色        木村 敏男  
          
   
 【三行詩】 万葉植物忘れ草は野カンゾウ

      今忘れな草は園芸でお馴染み

      忘れたい忘れたくない 複雑だ  

   
 【万葉歌】 忘れ草わが紐に付く香具山の古りにし里を忘れむがため 

 【今日誕生日の人】     
  賀茂真淵〈1697〉 春風亭柳好(1888)  服部公一〈1933) 
  星野富広(1946) 阿部知子(1948)  つかこうへい(1948)
  山咲千里(1962) 大鶴義丹(1968) 安達瞳子(1979)         
  
       ~今日も一日佳き日でありますように~ 

津波時の心得(10首歌)

他者のことを構わずに我一人先に逃げていいのか

一概に自分一人で逃げよとてそんな無慈悲なことができるか

逃げ遅れ後に居る人構わずに逃げる気にはとてもなれない

自分だけ生き残ったところであの時見捨てた人忘れるか

一艘に一人しか乗れないその時に相手見捨てて我生きられるか

津波来る前に親子兄弟が皆我先に逃げ延びられるか

子供なら一人で逃げればそれでいい大人となればそうはいくまい

人助けのために後戻りする人のジレンマなんともならぬものかも

声かけて一緒に逃げるそれ以外冷静な判断できるものかよ

他者のため世のため人は生きねばならぬ極限の時それは不可能か

春愁10句

春愁や虚構の恋の捨てがたく   山口青邨

春愁やくらりと海月くつがへる  加藤楸邨

春愁のいとまなければ無きごとし 皆吉爽雨

春愁や鏡に沈むおのが顔     日野草城

縁とは絆とは春の愁かな     富安風生

人の世に灯のあることも春愁ひ  鷹羽狩行

孔雀より始まる春の愁かな    藤田湘子

髪多ければ春愁の深きかな    三橋鷹女

春愁や雲に没日のはなやぎて   原コウ子

春愁のあまりに真白き肌着裁つ  馬場移公子

 

 

春の漬物料理10句

ほろほろと泣き合ふ尼や山葵漬   高浜虚子

鼻高と酒くまん月の木の芽漬    中 勘助

人の世をやさしと思ふ花菜漬    後藤比奈夫

桜湯を含めばとほる山がらす    飯田龍太

蕗味噌に夜もさんざんと山の雨   鷲谷七菜子

筍と山椒味噌の青柳寺       田中冬二

アパートがつひの棲家か木の芽和  鈴木真砂女

蔵町の味噌田楽を箸にせり     角川春樹

鮒膾草津の駅は荒れにけり     正岡子規

なつかしき津守の里や田螺和(あえ)  蕪 村