筆海帳解読2
355 夢相五文字加て 桜月何々の夢一夜庵 良治
354 桐の古木引や松風冬の山 一瓢軒逸風
353 里寿鶯 ・・の残る垣ねにうちとけておのれはるなる・・しゑ 八十九歳其月
352 飛・[馬麗]山にあけよ燧灘 豫州松山城下格宅
351 見るのかは余波の歌とも一夜庵 ・・氏北雲
350 ほたるのともし蚊遣の線香一夜庵 一朝新一孤
349 月ひとり心澄せけり一夜庵 一柳
348 恋しきと思ふこゝろの明ゆきのはなの咲たる枝ふりのよし
347 灘の月打出の影や火うち箱 増田氏九才種市
346 油筒や・の・の種子と胡麻 辻氏十三才新六
345 いぬ筑波青春凧なむ夕虹 一仁
344 雪の壁日向のごとし一夜庵 未及
343 あるし月花はさらし一夜庵 一瓢
342 雪の塩山ふうふうとして犬筑波 永鶴
341 晴て雲半間清し月一夜 勝岑
340 あかすも有るかな鳫聲合せてことひき山 一流
339 宗鑑の像きのはしのやうになん秋花 一均
338 一夜庵霜の声寒し尾上住 茂知
337 花のつほみ弥勒の障子や一夜庵 西條西氏重持
336 一夜庵の月 残りてこうらむけさの月 一尾
335 しのふ照有明浜やしほみちき 松・軒・・
334 青梅の根漬の壷かしほの山 動静軒山水
332 行か雁・・・山より・・・そ ・中
331 塩の山花見の詩釣亀にあり 三田氏如灰
330 題一夜庵 幽境結扉離俗塵白雲翠樹寄吟身 可怜一夜庵中月夜ゝ遊是別人 春庵田耕静
329 今は立ぬや蛍のけふり火うち灘 岸氏易晴
328 富・・季た雪花のお生・ ・・
327 わたかたのおほきさしてさし出たるやさぬき月 後直
326 打破た琴引山のみかの月 文智
325 時雨つゝ昔思ふや一夜庵 流偏