五郷は山道心道
八十八ヶ所の中で最も天に近い
海抜927㍍の香川県の最高峰
中腹山懐に里づくりを標榜して
大きな水車が回っている
香川県唯一の実働水車
月夜の晩も四六時中回っている
「世間遺産」として未来へつなぐ
住み慣れた故里を守り続けようと
前途ある者が古いものを受け継いでいく
恵まれた自然 懐深い歴史遺産 伝説
未来へ「つなぐ」心の琴を弾いている
せかずさわがず 天真爛漫 天に向かって
のびのびと 平和の和心で未来につなぐ
みなぎる力は地域共同体の活力
ふるさと創生「五郷里づくりの会」
天高く心も高く未来に夢を託す
~五郷はすべて山の中⋯
阿波路 伊予道ヘ五郷が結ぶ
川水の流れは爽やか径に沿い
曲がりくねっていても
上り路は天に向かっている
横道をたどれば何かの香り
ひっそりと誰かが住んでいる
人里を素通りせずに寄り道して
大きな声で一声かけてあげたい
人恋しい 人が出迎えてくれる
夢と命の灯は決して途絶えさせてはならない
~五郷は天に向かって伸びてゆく里~