筆海帳解読2
西行讃岐三野津 10首 敷き渡す月の氷を疑ひてひびの手まはる味鴨の群鳥 いかでわれ心の雲に塵すべき見る甲斐ありて月を眺めん 眺め居りて月の影にぞ世をば見る澄むも澄まぬもさなりけりとは 雲晴れて身に愁なき人のみぞさやかに月の影は見るべき さのみやは…
413 建立や花の二度咲一夜庵 備後福山・井・太郎廣得
412 学なりけり琴引山の名は満て 定行
411 無といふなあるしは月と一夜庵 備後福山城下 ・林良・
410 一夜庵月にも一夜庵花にもかあ一夜庵 戯言軒如斯
409 月やむかし友ならなくに一夜庵 為近
408 飛来たらん五文字の声も琴弾山 松本氏梅窓
407 上客もわらははいやぞ花ののち 備後福山城下水野氏福富家人
406 下客とは月に・とや一夜庵 水野氏福富母
405 庵すずし俳諧の本道一夜庵 福富
404 さめたる月全ての夢一夜庵 玉富住菊地氏雪翁
403 よはのえて鳥なき月とし一夜庵 無・・ 不中
402 詩歌にすみける月そあるし一夜庵 玉・住川角氏 安長
402 詩歌にすみける月にそあるし一夜庵・ 玉傳住川角氏
401 折ふし花宮中の客や一夜庵 玉・住 時風
400 よくあかほんのふ月に匂ぬ一夜庵 日本一女
399 道は常住した七十余年一夜庵 ・中列玉鶯住 大森氏初男
398 月やあらぬもとの身にして一夜庵 高戸頼重
397 かなしやな月所詮此発句を一夜庵 松色新
396 留よや月修行の業一夜庵 三宅行流
395 とそたもふ月名のみ残の一夜庵 一仙
394 花雲にまては人萌や琴引山 一養
393 月獨や何とおほしめす一夜庵 一舟
392 立ち帰り残しけり月の一夜庵 一亀
391 ・水に・寒し不二詣 坐石
390 琴弾山 打あはす浪もつゝ・の・す也 こと弾山の松のあらしに 直外
389 あのつきにふね月流めり火打灘 松竹軒亀零
388 雪に帰らむ・・はの・原なまひこひけり 一夜庵 生風軒一吟
387 一夜庵の月和歌の菓子よめ拾ひけり 一也
386 琴引やねみゝ鶯一夜庵 由精