2022-02-22 余寒(10句) 世を恋うて人を恐るる余寒かな 村上鬼城 ひそと来て茶いれる人も余寒かな 室生犀星 茜雲余寒の空に消え残る 河野紀美子 みんな逝ってしまい残る寒気団 志賀りつ 何もかも終わらぬうちは余寒かな 大浜 茂 母在す限り余寒の侮れず 物種鴻両 こはく色アロマ香れる余寒かな 西沢 姫 風流も年金が内余寒かな 上野 進 結び目のほつれはじめし余寒かな 芳賀陽子 顔上げて残る予感を楽しまん 和泉厚子