「わたし」が標準にして 「私」の漢字は紛れやすくなるから
「わたくし」はややあらたまった言い方 そらぞらしい気もしないではない
「わし」がするなどと男子に言われたら気の弱い女子反対しにくい
「おれ」に逆らうはずがない亭主関白の常用語なり
「おら」などと無骨男の田舎者この頃聞かなくなってさびしい
「うら」と言う伊吹島に残る京ことばこの頃聞かず死語に近いか
「うち」などと昔少女のうちとけた会話に遣う懐かしい言葉
「われ」は我・吾「あれ」とも書いて大和基本語
「吾輩」は尊大な感じ ふざけている 漱石の真似誰もできない
「自分」がするなどぼんやり言っておく方が落ち着く 再帰用法