すくすくと育つはずなる子供たち芯を止めらる定めぞ辛き
つんつんとすげなく断るお前さんいつからそんな女になった
にこにこと人触りよき付き合いの裏に潜めしものぞ哀しき
わさわさと人にもの言う性格を一旦はいいと思いしものの
えんえんと過去の自慢を吹聴しまた繰り返すことに飽きたり
まじまじと見ていたいもの隠されて消え果てにけり無限世界へ
おいおいと泣けばかわいいと思うものを甘えることを知らない女
わくわくとする人あるを知らずして一生終える男ぞあわれ
ありありと羽衣伝説よみがえる過去の女は皆美しき
しんしんと雪降る夜はいだき合いそのまま溶けて消えてゆきたい