「独り」10首歌

独り立ちしたはずなのに舞い戻る気弱な鳥の多くはあらず

独りでにすらすら書ける安心に任せず筆置くほんのりゆとり

独り合点独り決めした成功はどれほどあるか推して知るべし

独り者当然の権益温めて自由自在に稔る秀穂あり

独り善がりそれも許され生きて来て身から出た錆と言われたくなし

独りっ子大方は世に容れられぬその中に光る命萌え出す

独りでにやってしまった勢いに感染したか君の暴発

独り言云う楽しみよ連れ合いを気にすることなき独身貴族

独り舞台もうそこまでで止めるべし説明よりも余韻がいいから

独り相撲ちょっきりきめてよく分る君の心と僕の裏声