戦中は米供出をせねばならず貧農は半白飯が普通であった
ひしぎ麦入って黒いご飯食べた戦中のこと知る人少なくなった
四分六は米麦の割合白ご飯なかなか食べられななった我が家
麦もなく小麦拉いで飢えつなぐこともありたりあの戦時中
戦後しばらくして友の大方白米の弁当になったが自分は違った
小作農貧農育ちの我にして清貧の意地誇り高かりし
地主には秘かな意地と敵対心ほどでなくても疎外感ありし
白米も五分搗きがいい玄米がいいなどと糠のビタミン言われし
友達に見られぬように弁当の麦飯隠すように食べにき
貧乏人は麦飯を食えと言い物議醸されたのは何総理だったか