筆は一本 箸は二本衆寡敵せず(斎藤緑雨)生活のためには筆を折る
小説に筆を染めてははや二十年一向にその名上がらず筆を折る人
構想に何年もかかり起筆して二ヵ月にして作品完成
人間の心理を掘り下げ深めゆく筆の運びはみごとであった
達筆は諸芸の上盛り得をする内容なくてもしばらくはいい
もう言うことなくなり末尾には筆を擱く擱筆という言葉あり
筆が立ち筆に任せて走り書く落とし穴あり筆を置くべし
朱を入れる添削指導綿密に繰り返すなら筆は上達
揮毫して下さいと色紙出されると悪い気しないが滅多にあらず
筆が立つ口が立つより信用あり書面文面証拠物件