代表的 万葉の花「かたかご」~とくとご覧あれ~

もののふの八十乙女らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花    万葉集』巻20-1143   大伴家持

堅香子(かたかご)は、今カタクリと言われている植物。ユリ科のコバイモという説もあるが、片栗。山林の中に生える可憐な小さな花。3月~4月にかけて紫がかったピンクの花びらの可憐な花を咲かせる。片栗粉の材料として有名であるが、今ではほとんどの片栗粉はジャガイモの澱粉から作られる。