2024-05-01 聖五月(10句) 聖五月山の暦の始めとす 青柳志解樹 目つむりていても吾を統(す)ぶ五月の鷹 寺山修司 鉱山の五月のさくら小さく咲く 阿部みどり女 暮れて着く湯町明るき五月かな 井本農一 五月の夜未来ある身の髪匂う 鈴木六林男 肉桂の葉噛みて五月の母の唄 磯貝碧蹄館 一神事五月の風を奉る 高木石子 子の髪の風に流るる五月来ぬ 大野林火 わがつけし傷に樹脂噴く五月来ぬ 木下夕爾 隠岐牛の黒光りして五月来ぬ 山崎房子