~古今 紅葉を詠んだ俳句~
色付や
豆腐に落ちて
薄紅葉
会津商人
なつかしき
背中淋しき
紅葉哉
おもてを見せて
散るもみぢ
(良寛)
鹿にやる
菓子の残りや
紅葉茶屋
(正岡子規)
ゆく水に
紅葉をいそぐ
山祠
(飯田蛇笏)
義仲の
臓腑のごとき
紅葉かな
(大串章)
一山に
黄葉と紅葉
水激つ
(伊藤慶子)
友も鳥も
待てば来ぬもの
薄紅葉
(渡辺水巴)