易水送別

       懐古の詩「易水送別」    駱賓王
  此地別燕丹  壮士髪衝冠  昔時人已没  今日水猶寒
  (此地燕丹に別れ 壮士髪冠を衝く 昔時人已に没し 今日水猶寒し)
  燕の太子丹は秦の始皇帝に恨みを抱き、刺客の荊軻を雇って暗殺させようとした。
  (荊軻は「風蕭蕭として易水寒し。壮士一たび去って復た還らず」と吟ずる)
  血気壮んな者の髪の毛は悲憤のあまり、冠を衝き上げるほどであった。
  喪服を着て易水の辺りで荊軻を見送った人々も今は誰一人いない。
  今日もなお易水の水は寒々と流れている。
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