兄は明日死刑になる⋯⋯

⋯兄は明日死刑になるが悪い事をしたとは液ほども思はない。公明正大な気持で潔く散って行くが、皇国の為に死ぬ覚悟は充分出来て居る。恐れも悔みもなく皇国再建のため捨てる生命にに何の未練も執着もないが、唯皇国の前途を見ずに死ぬのが心残りである。日本の前途は棘の道であるから生活に大改革をなし万世一系の皇統天壌無窮であるといふ事を忘れずに日本の再建に邁進せよ。どんな悲しみにもどんな不幸にも堪へ忍ぶ勇気と不動の信念とをもて、そして国を愛し親を敬ひ姉妹相扶け夫婦和合し真心を篭めて夫に仕へ子供を立派に教育し私心を捨て大愛に生き幸福に暮らせよ。此の肉体は滅しても霊魂は不滅であるから兄は必ず祖国に帰り、国及び合田家を守る。兄の霊魂は永遠に生きてゐることを忘れるな。

 皇神の誠の道をかしこみて思ひつつ行く思ひつつ行く  『世紀の遺書』講談社

 これは遠くの他所事かと思っていたところ、近隣の一般墓地に同じ墓誌を見つけて

腰が抜けそうになった。その墓誌の最後の部分を抜き出しておく。

終戦後戦犯として英国軍法会議に於て絞首刑の判決を受け昭和二十一年七月十一日英領チャンギ―に於て身の潔白を叫び祖国の繁栄と家族の多幸を祈りつつ従容として死に就く嗚呼何ぞ其の死の壮なる 時年三十六歳       〔観音寺市内一般墓地〕  

豊浜一ノ宮【留魂像】土庄発マルレの原型

f:id:gashuu:20210225113929j:plain

国道11号線 香川県観音寺市豊浜町姫浜一ノ宮海岸 
f:id:gashuu:20210225112244j:plain

f:id:gashuu:20210225112312j:plain

f:id:gashuu:20210225112413j:plain

〔陸軍船舶幹部候補生隊〕

①【船舶幹部候補生隊】 南方における陸軍の上陸・輸送の増大とともに船舶部隊が拡大増設されたが、初級下士官が圧倒的に不足していた。それを補うために生まれたのが船舶特別幹部候補生・少年船舶兵だった。
船舶特別幹部候補生隊は昭和19年4月に香川県豊浜町に開隊した。昭和19年4月、第一期生約2000名が豊浜町で教育訓練を開始、起居する兵舎は接収した紡績工場だった。充分な設備とはいえなかったが、少年たちは熱心に学び、訓練に励んだ。

.

②【特別甲種幹部候補生隊】昭和19年、慢性化した将校不足を補うため生まれた制度。在学中の学生を特別幹部候補生として短期間で戦力化しようとしたもの。同年、豊浜にあった陸軍船舶幹部候補生隊に約1000人の一期生が入隊、いきなり伍長に任ぜられた。

戦雲急を告げる昭和二十年、水上特攻マルレに駆り出されるとは⋯⋯

 

2月25日誕生日の花と花言葉歌句

\¤\᡼\¸ 1
   2月25日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます
          (拙句)歌仙巻く寒緋桜の伊豆の旅   雅舟
  
【花】カンヒザクラバラ科)   【花言葉】あでやか

【短歌】さみしさのようやくうすれてゆく頃をカンヒザクラはあでやかにさく 
                                                                                        鳥海昭子
                  冬の寂しさがようやく薄れていく早春にこの花は開きます。
                  沖縄では自生していて、サクラと言えば、この花のことだと
                  友人が教えてくれました。

【季語】冬桜 寒桜

【俳句】 うつし世のものとしもなし冬桜    鈴木 花蓑

                冬桜空の碧さとかかわらず    馬場移公子

                寒桜咲いて一輪づつのもの    皆吉 爽雨

【三行詩】 紅梅か緋桃を思わせる

                   寒緋桜は緋寒桜とも

                   彼岸桜ではありません

【万葉歌】雪の上に照れる月夜に梅の花折りて贈らむ愛しき児もがも
                                                                      (巻18ー4134)
【2月25日 誕生日の有名人】
             ルノワール(1841)ダレス(1888) 三崎千恵子(1921) 
             山川方夫(1930)  飯島耕一(1930) 黒岩重吾(1924) 
             多胡 輝(1926) 植木 等(1927) 森田公一(1940)  
       ~今日も一日佳き日でありますように~

【笑】の成句(10首歌)

【笑う門に福来る】【和気財を生ず】笑って損した者はない

【笑う門には矢立たず】笑う顔は人に撃たれたりしない

【笑い三年泣き三月】義太夫節の稽古では笑いの方が難しい

【笑って暮らすも泣いて暮らすも一生】どうせなら笑って⋯

【笑う者は測るべからず】微妙に違う冷笑嘲笑苦笑微苦笑

【笑いを殺す】ことがよくあるは相手に誤解されがちな故

【笑いは百薬の長】笑いは人の薬になる健康のためになる

【笑って太れ】いつもにこにこしていると健康で幸福になる

【山笑う】早春の山が薄緑に色づいて笑う景色の春の季語

【笑ったらただくれそう】な時があるから素直に笑ってみよう

笑顔 顔文字 に対する画像結果

 

沈の四字熟語(10 首歌)

【沈思黙考】〔沈黙思考〕軽薄な行動に出ぬ慎重な人

〔口は禍の元〕余計な口をたたかない【沈黙寡言】信頼される

風格があり過ぎ【沈鬱頓挫】して詩文の意味が受け取りにくい

【沈魚落雁】それほどの絶世の美女また取るに足りない女か知れず

軽薄な人間多き世の中に【沈着冷静】と折り紙付けられ

深く広くこの上もなく美しい【沈博絶麗】のすぐれた文章

内心は定かならねど【沈痛慷慨】〔嘆息嗟嘆〕見てはおれない

信玄と号する【沈毅雄武】の士落ち着きがありしかも勇まし

【沈滞萎縮】これは最大困りもの原因捉え立て直さねば

身持ち悪く酒や女に溺れること【沈湎冒色】〔放蕩無頼〕

f:id:gashuu:20210115075717j:plain